2015年4月10日
トータル・イマージョン代表 竹内慎司
ラクに効率良く泳ぐための最後の技術が、泳ぎにリズムを作ることです。一定のリズムで泳ぐためのポイントをまとめましょう。

◯リズムを作るポイント:@動きの滞っている場所を見つける
全ての動作にはタイミングがあります。例えば両手を切り替えるスイッチは、水上で前に運ぶリカバリーの手を入水するときが切り替えのタイミングです。なめらかに動かないと感じたときは、
・手が水上に出た直後に上に動いている
・肩の可動域を越えて手を動かしているので時間がかかっている
を疑います。またキックでは、蹴り下げるためにかかとを引き上げたり膝を曲げたりしていないか確認します。
このようにタイミングに合わせてなめらかさを確認し、動きにムラがあるところを修正することでリズムを作りやすくします。

◯リズムを作るポイント:A動きの最短距離を見つける
リカバリーでは、手の形によって動作にかかる時間が大きく変わります。メトロノームの原理と同じで、手をまっすぐ伸ばすと最も時間がかかり、肘をゆるめて手を曲げたまま動かすと最短で前に運べます。
水上で水中でも最短で動かす方法を知っておくと、リズムを調整するだけでなく速く泳ぐときにも使えます。

◯リズムを作るポイント:B両肩の回転を意識する
クロールは斜め姿勢を切り替えることで前に進みます。このとき両肩はブランコのようにスイングするので、写真のように水面に対してどのくらい回転するのかを把握することが大切です。ブランコと同じように、斜めになった状態で止まらずすぐに反転します。また角度が大きくなるほどテンポがゆっくりになります。

◯テンポ・トレーナーを使いこなす
泳ぎのリズムを作るのに大変便利なツールがテンポ・トレーナーという水中メトロノームです。ビープ音に合わせて手を入水するように泳ぎます。最初は考えながら泳げる1.30から1.40秒にして泳ぎます。動作がなめらかになってきたら、テンポを徐々に速くします。

これまでお読みいただき誠にありがとうございます。TIスイムのWebサイトには、サンプルビデオもたくさん掲載されていますのでぜひご覧ください。みなさんといつかプールでお会いできる日を楽しみにしています。

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