2014年8月10日
トータル・イマージョン代表 竹内慎司
前週のサンフランシスコフルマラソンで完走して、6時間運動することができたことを確認した。
6時間走れるのであれば6時間泳げるだろうという仮説を立てて、来年2月のロットネスト海峡ソロスイム(19.7km)への参加準備を始めた。

○海峡スイムの準備を開始
これまでオープンウォータースイムの経験はレースを含めてほぼグアムに限定される。グアムは、

  • 波がなくうねりも少なくとても静か(ココス湾横断を除く)
  • 水温も気温も非常に高い(30度前後)
  • 海の透明度が高い

という理想的な環境である。一方海峡スイムでは、

  • うねりが高い
  • 水温が低い(25度程度)
  • 透明度が低い

ということで環境が大きく異なる。また10kmスイムを4時間15分以内で泳ぐ必要もある。ロットネスト海峡スイム事務局では、海峡スイムの準備として、海での10km大会参加(日本では湘南)、さらにボートについて泳ぐ、10数km外洋を泳ぐなどを推奨している。しかし残念ながら日本に行く予定がなく、またOWSの経験も9〜10月のグアムだけになってしまい、感覚がつかめないまま本番に入ることになる。

これでは非常にリスクが大きいため、今月および来月に可能な限りOWSの大会や練習会に出ることにした。さしあたってサンタクルーズで2マイル3.2kmのレースがあったので、それに参加することにした。サンタクルーズはサーフィンで有名だが、寒流のため水温は夏でも15〜16度である。

○水温16度の世界
Cruz Cruiseレースは米国マスターズスイム準拠の大会であり、泳ぐときの格好によってカテゴリーが分かれる。

  • カテゴリー1:水着のみ。
  • カテゴリー2:ウェットスーツやラッシュガード可。

なおどちらのカテゴリーも、キャップは二重およびネオプレン製が許可されている。今回は低温スイムに慣れる必要もあったので、水着のみで挑戦することにした。

以前トライアスロンを視察したときに足を水に入れたところ、「痛い」と感じてすぐに逃げた。水温は14〜16度であり、いきなり水着で本番を迎えるのもリスクがあったため前日はウェットスーツ(ノースリーブタイプ)に腕のガードを着けて泳いだ。

ネオプレンのブーツを履いていたので顔をつけるまでは問題なし。顔を水につけたところ肺が閉じて息ができなくなった。また水が汚く、前に伸ばした手も見えない状況であった。水の冷たさと前がみえないことで少しパニックになったが、目をつぶって毎回呼吸することで気持ちを落ち着かせた。

息継ぎがラクにできるようになり、4ストローク1回にリズムを変更したところで手の平に冷たさによる痛みを感じる。しかしそのうち麻痺してきたのと、からだが暖まってきたことで問題なくなる。

水中で前が見えないとどうしてもサイティングを頭を上げがちになる。頭を上げすぎると口が水面上に出てしまい、本能的に口を開けて呼吸しようとし、水を飲むことになる。水中で前が見えないときほど、前のめり感に敏感になり頭を突っ込むべきである。

冷たさに慣れ、うねりへの対応もわかってきたので20分程度で終了する。ホテルまでウェットスーツのまま歩いて帰った。

○気温15度水温16度の世界
当日朝はゆっくりで8:30スタート。ブイ設置に手間取り実際には9時近くのスタートであった。スタートに並ぶまでは軽く身体を動かしてコア温度を上げたものの、スタートに並んでから実際にスタートするまで20分以上あり、気温15度のなか水着1枚は非常に堪えた。

ウェットスーツなしだったので冷水が身体にどう感じるか心配であったが、胴体は顔や手ほど冷たさを感じないようで、ショックは昨日と同じ程度であった。100m程度泳いで慣れてきたところで、後をついて泳ぐ人を決めてほぼ最後までドラフティングして泳いだ。全体的な方向が合っていると判断したら、あとはその人についていけばよいだけなので大変ラクであった。

前半は余裕であったが、後半は身体の冷えと疲れから動きが鈍くなり、最後300mあたりからは足がつってしまった。足はほとんど使っていなかったが、最後のスパートができない状態のままゴールした。

記録は54分であった。当初は60分を目標にしていたので、ドラフティングのおかげで目標を大幅に上回るタイムを出すことができた。今後は当面の目標を10km3時間切り(サブスリー)として、練習内容をデザインすることにする。

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