グアムは常夏の島ですが、３月が最も水泳に適したシーズンです。私は２週間グアムに滞在し、２つのスピードアップキャンプと初めての英語キャンプを行いました。スピードアップのための加速の道具も新たに作成でき、充実した日々を送ることができました。

○２クールのスピードアップキャンプ
スピードアップキャンプは私一人で行うので、最大で６人のお客様が参加できます。今回は定員になった時期が早かったので、もう１クール行うことにしました。

キャンプのスケジュールはシンプルです。初日に200mのタイムトライアルとスイムビデオ撮影を行い、スピードアップ上の課題を明らかにします。二日目は早朝ランニングビデオ撮影とドリル、午前中オープンウォータースイムを行い午後プールスイムで終わります。三日目は早朝に5kmコースを走り、午前中海で1500mのタイムトライアル、午後はプールスイムを行い、最終日にプールで1500mのタイムトライアルで終了します。

このうちランニングとオープンウォータースイムは私も一緒に行います。もともと春と秋に一人で自主キャンプを行っていたのですが、一人では心が折れることもあるというので始めたのがスピードアップキャンプです。私自身もスピードを上げる場として活用しています。

キャンプ最大の成果は加速の道具箱が増えたことです。様々な加速の道具を使いながら泳ぐことで、劣化を抑えてスピードアップすることができました。

個人的には巨大なエイに遭遇したことが印象的でした。水族館にいるような黒い巨大な物体を見たときには、泳ぎが完全に止まりました。このエイは英語キャンプでも目撃されています。

○国際色豊かな英語キャンプ
日本や香港、フィリピンで英語によるレッスンを始めてから１年以上経ち、お客様の数も増えてきたので英語のキャンプをグアムで行うことにしました。当初は10人以上の規模を想定していましたが、最終的には４人のコーチと４人のお客様というコンパクトな構成になりました。

８人と少ないながら、国際色は豊かです。アメリカに住む日本人（私）、香港に住むイギリス人、香港に住むニュージーランド人、香港に住む香港人夫妻、香港に住むアメリカ人、フィリピンに住むフィリピン人、そしてフィリピンに住む韓国人です。

レオパレス・リゾートは日本と韓国からの飛行機便のみ空港からホテルへのバスを用意しているので、今回はフィリピン、香港いずれの便も私が迎えに行きました。驚いたのは飛行機が到着してから通関が終わるまでに20分もかからなかったことです。日本便の場合、入国審査にとても長い列ができて早くても30分、長いときは１時間以上かかります。それがフィリピン、香港便どちらも10分もかからなかったというので、出迎えに間に合わず空港で待ってもらうことになりました。

スピードアップキャンプでは、コーチが私一人のためお客様にいろいろ手伝って頂きます。また段取りも熟知された方が多いので運営はとてもラクです。英語キャンプは全てが初めてのためブイの準備や設置など心配でしたが、コーチたちに手伝ってもらってスムーズに行うことができました。人数が少ないことも幸いでした。

この英語キャンプは当初入門編として位置づけていましたが、スピードアップキャンプを連続して行ったこともあり、フォーマットをほぼ踏襲してスピードを意識した練習内容にしました。加速の道具も導入し、日本のお客様と同じように成果を出すことができました。

○最も忙しい競泳用プール
３月は日本選手権を控えた強化合宿が続くので、レオパレスの競泳用プールが最も忙しい時期です。プール前には毎日コース割りが掲示され、大学の水泳部、スイミングクラブや有志のチームなどがトレーニングしています。残念ながら一緒に練習はできませんでしたが、私たちの滞在中には背泳ぎの入江選手も練習していたそうです。

水しぶきを上げながらもの凄い勢いで泳ぐ若手に比べて、平均年齢の高いTIスイムチームは静かに、なめらかに泳いでいたのが印象的でした。

今年は韓国のワークショップもスタートする予定なので、グアムのキャンプはますます国際色が豊かになることでしょう。とても楽しみです。