2013年12月10日
TIスイム創設者 テリー・ラクリン

現在TIのディスカッションフォーラムで一番活発なスレッドは「持続に関する質問」です。今朝の時点で59の投稿と1,300以上のアクセスがあります。このスレッドが面白いのは、一番初めの質問が「もっと速く」泳ぐ方法についてであったにもかかわらず、ほとんどのディスカッションが、様々なフォームでの「ゆっくり」泳ぐ練習が中心となっていることです。

このようなディスカッションが行われるのは、TIのフォーラムでだけでしょう。

ただ、ゆっくり泳ぐことが目的ではありません。全体の流れと姿勢を保ちながら、楽に泳ぐ技術を向上すること、ストロークの特定の動きをゆっくり行う能力を探求することが目的です。

武道家は、意識、コントロール、流ちょうさ、統合性を高めるために、できるだけゆっくり動くことの価値を随分前から認識しています。この価値は、スイミングの世界では、容易には受け入れられません。

また、このスキルは、陸上で行うより水中で行う法がはるかに困難です。ゆっくり動くことによって、バランスと安定性が崩れやすくなります。だからこそ、非常に価値があるのです。

今朝、Ken Bさんが次のように投稿されました。
「このディスカッションを楽しませていただいています。私は74歳で、年相応の課題があります。私の目的は、80代まで楽に泳ぎ続けることです。今年の冬、私はプールの壁を静かに蹴って、楽で、気持ちの良いグライドをし、それを反対の端まで保つことを練習していました。タイミング良くストロークができ、伸ばした姿勢を保ち、頭を持ち上げることなく息継ぎができたら、エネルギーを使うことなく、反対側の壁までたどり着くことができます。今朝私の投稿を見てくれている人がいることが判ったので、私はどこかに向かっていることは確かでしょう。」

Kenさんは、TIの考え方を正確に捉えています。彼は、TIの泳法はとても困難であるが、とてもやりがいと実りのあるスキルであることを認めています。

目標、優先事項、そして、Kenさんが彼のスイミングで見出した価値において、彼はこれ以上にない選択をしたと思います。

私の目標はKenさんと似ていて、上手く泳ぎ、際限なくスイミングを楽しみ、そして、これからの25〜30年(90代になっても)上達し続けていくことです。

それと同時に、20数年後、全米マスターズの2マイルケーブルスイムで、85〜89年代別の記録を塗り替え、同年代でのFINA世界マスターズオープンウォーター大会で競うという展望も持ち続けています。そしてそれを、まだ誰も成し遂げていない90〜94年代別、95〜99年代別でもできたらと思っています。

私が毎日最初に泳ぐ距離(チューンアップ)は、正にKenさんが説明してくれた考えと行動に基づいています。

できるだけ楽に泳ぐと同時に、私は自分自身のタイムを計っています。ほとんどの場合100メートルか100ヤードのリピートです。その時、初めのリラックス感を保ちながら、6本以上続けて速く泳ぐようにしています。

この練習をしながら、先日Kenさんがそうだったように、自分のスイミングが他の人にどう映っているかをたびたび意識します。なので、このチューンアップスイムは、楽に行うエクササイズであると同時に、いつの間にかビューティーコンテストにもなっています。

しかし、年代別の記録の更新や世界選手権での勝利の夢があるにしても、私がこの方法で泳ぐ最大の理由は、心身共にとても気持ちが良いからです。

TIの竹内慎司コーチのビデオでは、私が説明し、目指しているものを示しています。しかし、私のチューンアップスイムの目的は、最少のストローク数で泳ぐことではなく、できるだけ楽に、リラックスして泳ぐことが目的なので、このビデオの水中撮影で見られる2ビートキックよりも、さらに静かに行うようにしています。

 ©Easy Swimming Corporation