2013年12月10日
トータル・イマージョン代表 竹内慎司

ドリルやクロールを練習しているときに、「正しくできているのかな」と不安に思ったことはありませんか。正しい泳ぎができているかどうかを確認するために、TIスイムでは「道具箱」という新しいやり方を取り入れました。とてもカンタンで効果がすぐに現れるので、ぜひお試しください。

●道具箱とは?

これまでTIスイムでは「頭を使って体の各部位に意識させる」練習を行ってきました。この意識させる内容を「フォーカル・ポイント」と呼び、それぞれのドリルにフォーカル・ポイントが設定されています。

このフォーカル・ポイントを具体的な動作に結びつけ、その動作を正しく行ったときに得られる感覚を基準としてドリルやスイム(クロールなど)をカイゼンする一連の流れを「道具」としています。長く泳ぐ、速く泳ぐ、美しく泳ぐなど目的に合わせていくつかの道具を用意して、状況や必要に応じて道具を使って泳ぎを修正するのが道具箱の考え方です。

●道具箱を使った練習のやり方

道具箱練習の基本は意識をしながら動作をすることなので、ドリルでもスイムでも導入することができます。意識をするポイントを決めたら、そのポイントに合わせて正しい動作を行います。これをリハーサルと呼びます。最初にリハーサルを行い、どのような感覚が得られるかを確認します。次にドリルやスイムを行い、リハーサルで得られた感覚をできるだけ再現するようにします。

例えばレーザービームという道具では、リハーサルで水面に頭頂部が来るように頭を浮かせます。そのときに得られる感覚としては、顔で水を押すことで得られる水からの反発や、顔の周りを水面が囲む感覚、さらには上半身の前のめり感などが挙げられます。リハーサルでこれらの感覚が得られたら、ドリル(スーパーマングライド)やクロールで同じような感覚が得られるように頭の位置を調整します。

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また入水する感触という道具では、正しい角度で手を入水する動作をリハーサルで行います。水の抵抗をほとんど感じることなく、腕の重みで手が水中に入ることを確認します。クロールでは入水する手の角度を調節して、リハーサルと同じようになめらかに入水できるようにします。

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●道具箱練習のメリット

正しい動作を行ったときに得られる感覚を基準とすることで、泳ぎながら問題点を発見して修正できるようになります。

また問題解決だけでなく、スピードアップや美しく泳ぐなど、泳ぎの目的に応じて道具を増やすことでさらに高みを目指すこともできます。

今年最後のイベント「道具箱大全ワークショップ」では、すぐに結果の出る道具を厳選して練習することで、問題解決や泳ぎの基準の引き上げを実現します。ワークショップで得られる正しい道具の使い方は、2014年の練習やレースに大いに役立つことでしょう。ぜひご検討ください。
道具箱大全ワークショップの詳しい説明はこちらから→
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