2013年11月10日
TIスイム創設者 テリー・ラクリン

今回の投稿は、スウェーデンのヨーテボリから、1988年のスウェーデンオリンピックチームのメンバーであった、アンナ・カリン・ランディンさんからのものです。彼女は最近TIコーチとして認定され、スウェーデンで最初のTIコーチとなりました。

数ヶ月前、私の大人の生徒さんたちとトライアスリート向けに、何か合理的なレッスン方法はないかと探していた時、トータルイマージョンに出会い、興味を持ちました。TIレッスンDVDを観ながら練習した後、5月の初めにスウェーデンのヨーテボリからノースカロライナのグリーンズボロに飛んでTIコーチ認定コースを受けることを決めました。この時私は、自分のレッスン方法を変えようと考えていただけで、自分の泳ぎまで変わるとは思っていませんでした。

元オリンピック競泳選手(1988年のソウルオリンピックにスウェーデン代表として、15歳で出場)そしてマスターズの世界チャンピオンである私の技術は、最高水準であったと自負していたのですが、驚くことに、私の泳ぎは著しく変わったのです。

認定コースの最初のセッションで、シニアコーチは、レッスンを実演するために、研修生(9人のコーチ候補生)のストロークを根本から修正し始めました。そして、たった30〜40分で、私達全員が水との調和を感じ取ることができたのです。これは、思いもしない経験でした。

5日間のトレーニングの間、シニアコーチは、教える上でも、私たち自身の泳ぎにも「改善」が必要であることを繰り返し強調しました。それから5週間、私は教えられたことを繰り返し練習し続けています。その結果、水に抵抗するのではなく、調和するというのがどういう感覚なのかを掴むことができました。この感覚を掴んだ今、二度と昔の自分の泳ぎに戻ることはないでしょう。

私のストロークは優雅になりましたが、もっとも著しく変わったのは、どう動くかではなく、どう考えるかです。ほとんどのエリートスイマーがそうであるように、私は今までほとんど直感で泳いでいました。注意深く考えながら泳ぐことを教わったことはありません。スウェーデンに戻ってからは、全てのストロークを注意深く、焦点を特定して練習しています。これによって、私は毎回プールでのセッションで、新しい発見と洞察を得ることができました。さらに、精神と身体両方の「流れ」をも経験しました。身体、精神、および水が、このように調和する感覚は、正にマジックです。練習を純粋な喜びを得るための物に変えてくれるのです。これからのレッスンを通して、是非私の生徒さんたちにもこの心身の変化を体験してもらいたいです。

 ©Easy Swimming Corporation