5月31日〜6月2日にかけて、フィリピンでスイムキャンプを実施しました。トータル・イマージョン代表の竹内がディレクターを務める初めてのイベントです。最終日は1kmと2kmのオープンウォータースイムのレースも開催され、とても有意義なキャンプでした。
○フィリピンTIコーチのリアは竹内の先生
フィリピンで主に子供向けのスイムスクールを運営しているリアは、米国で10年以上前に認定された最古参のTIコーチです。彼女は2004年にシアトルで実施されたコーチ研修にも講師として参加し、竹内を始めとする花の2004年組(TIスイムの歴史の中でもっともアクティブで成功しているコーチたちが学んだ)コーチの先生としていろいろなノウハウを教えてくれました。
時は過ぎて2012年、香港で私が最初に実施したワークショップに、リアが生徒として参加しました。私の世界拡張プランにリアは同意して、フィリピンでも私がディレクターを務めるイベントを実施しようと決めたのです。準備期間に半年を要しましたが、ついにフィリピンでキャンプを実施することになりました。場所は Pico de loro coveという、マニラから車で3時間のところにあるリゾートです。フィリピン国内のスーパーマーケットチェーンが運営する巨大な施設で、多くの方が滞在していました。
○初めてのフィリピンは驚きの連続
いわゆる発展途上国への出張はそれほど多くないので、私にとってフィリピンは驚きの連続でした。きれいなホテルや高層ビルの脇には、スラム街のような集落があります。また信号が極端に少ないのも驚きでした。どうやって右折や左折するのか見ていましたが、本当に「あうんの呼吸」で流れが変わっていました。これでは外国人は自動車を運転できないと感じました。
またリゾートへは近道を使ったのですが、その近道はまだ公道としてはオープンしておらず、特別なコネで通れるということでした。ところが現地でその道路を通ろうとしたら、マシンガンを持った兵隊が通してくれません。不幸なことに携帯も通じない地域のため、1時間近く立ち往生しました。最終的にはお客様の中の弁護士の方が交渉してくれて、ガイドの人に同行してもらうことになりました。結局到着が遅れ、スタートも遅れました。
○最悪のコンディションながら楽しめたキャンプ
キャンプには現地コーチやメディア関係者を含め30人以上が参加しました。またリアとそのスタッフに加え、香港からサンドラとカレンの両コーチが助っ人で手伝ってくれました。
私はグアムから日本に帰国後ついに発熱し、2日間寝込んだだけでなく、咳が出てのどが悪化して声がほとんど出ない状態でした。英語によるディレクションでは、いつも声のピッチを上げて伝わりやすくしますが、今回は腹筋を使って地声をかろうじて出す程度でした。参加された方には本当に申し訳なく思っています。
2日目にはボートで5分程度のところにあるプライベートビーチでレッスンし、その後ビーチサイドでランチタイムを迎えました。食事の内容、ホスピタリティともに最高で、これぞリゾートのキャンプ!という感じでした。グアムも負けられないと思いました。
○最終日:オープンウォーターレース
最終日は、このキャンプのためにレースが開催されました。水泳関連グッズを販売するAqua Sphere社の全面的なスポンサーシップによるものです。リアの交渉力には頭が下がります。レースの距離は1kmと2kmで、1kmは主にOWSが初めての方、2kmはスピードに自信のある方やトライアスリートが参加したようです。
私はコンディションが最低なだけでなく、その日炎天下で8本のプライベートレッスンを実施してからマニラに3時間ドライブで移動しなければならなかったので、1kmを選択しました。
結果は16分と参加者の中では公式には3位、非公式には1位の成績でした。「接待水泳」をした訳でなく、コースガイドが間違って私を2kmのコースに誘導したため、ゴールが遅くなったのです。私としてはサンドラより速かっただけで満足です。
次回は11月に実施することが決まりました。最終日のレースは1.5km、5kmそして8kmに伸びます。サンドラがかなり気合いが入っているので、私もこの1.5kmのレースを今年のスピードアップの仕上げと位置づけて練習していきたいと思います。
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