2013年2月11日
TIスイム創設者 テリー・ラクリン

私はティモシー・フェリスさんの新書「The 4-Hour Chef」を手にしました。第一章では、どのようにして選んだ分野で世界クラスになれるか、そして速く学習できるかを説いた「メタ学習」について書かれていました。そして、ページをめくっていった私は驚きました。そこには、私が見慣れた画像、竹内慎司のYouTube ナンバー1ビデオと、マイケル・フェルプスのナンバー2ビデオのスクリーンショットがあったのです。

そのセクションの表題は「BEING the Best Vs. BECOMING the Best.(『トップでいること』と『トップになること』)」となっています。

フェリスさんは次のように書いています。

「現在、世界で最もアクセスの多いスイミングビデオは、

  1. 竹内慎司
  2. マイケル・フェルプス

の2人です。フェルプスはうなずけます。しかし、竹内慎司とはいったい誰なのでしょう。


フェルプスは7歳の時から水泳を習い始めました。それに対し、竹内さんは37歳という壮年期に、このビデオで見られるような卓越した泳ぎを身につけました。さらに興味深いのは、竹内さんはフェルプスと正反対の方法で水泳を習得したということです。

フェルプスの場合は、船外機を取り付けたような大胆な泳ぎで、パワーを感じさせます。

一方、数百万回も閲覧されている竹内さんの泳ぎは、フェルプスとは対照的で、楽に推進力を生み出しています。

そこで考えるのは、フェルプスと竹内慎司、どちらが指導者として適任かということです。」

フェリスさんは、彼の著書である「The 4-Hour Body」で、丸々一章を割いてトータル・イマージョンを紹介しています。本書が出版された後のインタビューでは、「これまでに追求してきた数多くの自己改善法の中で、最も納得できたものは何ですか?」という質問に対して、トータル・イマージョンによるオープンウォーターでの遠泳を学んだことがとても良い経験になったとフェリスさんは語っています。

主題は違うものの、「The 4-Hour Body」と「The 4-Hour Chef」は、両方とも根本的にメタ学習について語っています。つまり、いかなる分野をとっても、どのように理解し、精通するかということです。世界クラスの学習者になる ことについて理解できれば、非常に貴重な技術を習得し、それをどんなことにも適用することができるのです。

トータル・イマージョンは、うまく泳げなかった人たちを熟練スイマーに変えることで知られていますが、私たちのより重要な目的は、メタ学習の指導にあると言えます。

 ©Easy Swimming Corporation