2012年7月10日
TIシニアコーチ 塚本恭子
塚本コーチ

 こんにちは。
 トータルイマージョンの塚本です。

 2012年6月20日〜14日に行なわれたグアムキャンプの報告です。

 スタッフは19日に出国したので問題なかったのですが、20日は台風が直撃かも・・!

 もし台風が去った後でも、空港に待機している便が無ければグアムへは飛びません。キャンプ自体がどうなるのか・・・と不安を抱えてグアムへ出発しました。

グアム上陸!

<6月20日>
 20日の朝、テレビをつけると台風もおさまり、飛行機も飛ぶとのこと。既に遅れると連絡のあった大阪便を除き、スケジュール通りのフライトだったので、キャンプも予定通りのスケジュールを行うことができました。
 初日は夕方からレッスンを開始するので、海へは行かずにプールで練習をしました。ここでは、「シュノーケルの使い方」を練習しました。
 シュノーケルも、「ただ息を吸う・吐く」というものではなく、使い方に慣れる必要があります。これをいきなり海で行うと、塩辛い海水を飲んで咳き込み「できない・・・」となってしまうので、プールで慣れておく必要があるのです。

<6月21日>
 さて、翌朝です。
 雨の中、最初のオープンウォーターセッションが行われました。ずっと雨が降っているのではなく、強く降ったりやんだり・・。強い時は、水面に水煙がたつほどでした。
 そんな中、昨日プールで練習したシュノーケルを使いながらコースを泳いでみます。

 グアムの海は、遠浅です。立ちたい時に確実に立てる深さなので、安心して泳げますが、問題は方向確認(=サイティング)です。
 カレントがあるので、サィティングを怠ると、あっという間に思いもしない方向へと流されていきます。
 最初のセッションは、サイティングの重要さを体感するものでもありました。

ジャグジーもありますが無人・・

<6月22日>
 この日は晴れていたけど風が強い。スイマーはそれほど苦戦しているようには見えなかったのですが、カヤックは大変でした。
 一昨年のカヤックでは手の皮が剥けて痛い思いをしましたが、今年は軍手を持参でしたので大丈夫でした。

 ちなみに昨年のカヤッカーは静岡の鈴木コーチで、カヤックはプロ並みの腕前です。鈴木コーチほど腕におぼえあり!と自信持って言えない場合、カヤックは軍手があると重宝します。

 さてセッションの様子ですが、シュノーケルが功を奏した人、逆に邪魔になってしまう人・・・。まっぷたつに意見が分かれましたが、ここはスイマーの意思を尊重しました。
 息継ぎでバランスを崩して失速するスイマーは、シュノーケルがあることでスイスイ泳げたし、シュノーケルに慣れないスイマーは、逆にシュノーケルを外して伸び伸びと泳ぐ。

 どちらのスイマーも海を楽しんで泳いでいた様子が印象的でした。

 また、海で泳ぐ時の重要な課題が「サイティング」なのも浮き彫りになりました。サイティングができなければ、コースにも従えないし、そもそも安全に遂行できなくなる可能性もあるからです。

<6月23日>
 海のセッション最終日。どこまでも続く青い空と海・・・。
 最終日にうってつけの天気となりました。

 この日のメインは海でのタイムトライアル!(距離は1.5km)
 初日に不安そうに泳いでいたスイマーも、砂の乳白色と混ざったエメラルドグリーンの海を、颯爽と泳いでいきます。シュノーケルを使う人も使わない人も、一人の脱落者もなく全員が泳ぎきりました。

プールでは立ち泳ぎ練習も

 その後コーチたちのエキシビションスイムバトルも行われ、オープンウォーターセッションは終了しました。

 今回のキャンプは、例年にない距離を泳ぎました。皆さん疲れたことでしょうが、やりきった!という満足感も大きかったと思います。

 参加していただきありがとうございました。

 さて、今回のキャンプではもう一つ秘密兵器がありました。それはアクアパルスです。
 みなさんは、泳ぎ始めてすぐに疲れることはありませんか?それは、頭がそう決めているだけで、本当は疲れていなかったとしたら・・・。
 それを証明するのが、このアクアパルスです。

 疲れた・・と感じた時にアクアパルスが示す心拍数を聞くと、「あれ、そんな程度?」という心拍数に驚くと思います。
 しかも、ただ驚くだけでなく「なんだ、この程度だったらまだやれるんだ」と冷静な判断を下せます。
 今回は、このアクアパルスの使用に慣れるために、朝のチーランニングセッションでも使いました。実際にこれを使用した方が「思っている疲労と心拍数にはギャップがあった。だから諦めずに走り切れた」と言っていました。

 アナウンスが英語なので慣れないと聞き取りにくいのですが、数値(心拍数)なので慣れれば聞き取れます。興味がある方はこちらからどうぞ

 最後に、私からの報告があります。

 今年の1月から担当していたトータルスイムマガジン編集長ですが、退職に伴い担当から離れることになりました。
 退職することで変わるのは、レギュラーのコーチでなくなることだけです。これからもずっとTIスイマーですので、どうぞよろしくお願いいたします。

 今後もトータルイマージョンをよろしくお願いいたします。

 TIシニアコーチ 塚本恭子

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