2012年7月10日
TIコーチ 山口 工(やまぐち たくみ)
山口コーチ

 こんにちは。
 TIコーチ・柔道整復師の山口です。

 連載開始からカラダについての話をしましたので、今回は水の中でのことについての話をしたいと思います。

 突然ですが、皆さんにとって水の中とは、何をする場所ですか?

 水の中と言っても様々な状況があります。代表的なのはやはりプールでしょうか、海と言う方もいらっしゃいますね、お風呂なんて意見もあったりしますか。

 私はプールに育ててもらったような人生を送ってきましたので、やはり一番に思いつくのはプールです。

 ここで質問です。皆さんはプールに行ったら何をしますか?

 「いっぱい泳ぎます」
 「ウォーキングをして足腰を鍛えます」
 「TIのドリルを練習します」
 これ以外にもそれぞれ様々なプールの使い方があるでしょう。

 そんな皆さんの使い方の中に、今日から私のお勧めの方法も加えていただけたらと思います。

 ズバリ、「泳がない」

 プールにいるのだからと、最初から最後まで泳がなくてもいいのです。ドリル練習や距離をたくさん泳がないと上手にならないと思っていませんか。
 そんなことはないです。

 水にカラダをあずけているだけでも水泳は上達します。

 また、プールに入って壁などに寄りかかりながら、手や足をパタパタ動かしてみてください。水に触れている感覚がよくわかります。
 泳いでいるときは、動きや形のことばかりで水の感触は感じていない、なんてことになっていませんか。

 泳ぐ上で大事な要素の一つが、この水の感触を感じとることなんです。

 トータル・イマージョンのレッスンでは「浮く」というキーワードがよく使われます。これは水の感触を確かめながら、水にカラダをあずけるという内容が含まれています。

 何かに急かされるように泳ぐのではなく、まずは水の中の感触を味わい、カラダの力を抜いて浮いてみてください。

 カラダを動かすウォーミングアップも大事ですが、感覚のウォーミングアップも大事ですよ。

 次回は、そんな「泳がない練習方法」を写真を交えながら紹介していきたいと思っています。

 ではまたTSM8月号でお会いしましょう。

 ©Easy Swimming Corporation