2012年7月10日
TIアソシエートコーチ 平山明伸
平山コーチ

 こんにちは。TIコーチの平山です。

 1ヶ月お休みしたロットネス海峡横断泳レポートの最終号をお届けします。 
 今回は「これからオープンウォータースイミングに参加する方へ伝えたいこと」です。

 私が実際に海で泳いだのは3回なので、オープンウォータースイミング(以下OWS)ではまだまだ初心者ですが、初心者なりに感じたことを記します。

【OWSの技術を身につけましょう】
OWSは危険を伴います。主催に関わっている方々は事故が起こらないように細心の注意を払い、準備運営に当たっていることと思います。参加する側も、刻々変わる自然条件のなかで
 ■ 事故を起こさない
 ■ 不慮の事に対応できる準備と練習

を怠らない様にしておく事が必要でしょう。

 たとえば泳いでいる最中に足が攣っても、浮かんだまま対処しなければなりません。クラゲに刺されたり、浮遊している藻に突然ぶつかったりもありますが、水の中でパニックにならず落ち着いて行動する必要もあります。

 南などでは視界も悪いので、水の中で周囲の状況を確認することが難しく、流れがあるといつの間にか思わぬところを泳いでいるということもあります。実際に自分がそうでした。

 すでにOWSのシーズンですが、これから参加予定の方には海を泳ぐためのテクニックを事前に練習することを強くお勧めします。

 以下はTIの「オーシャンスイム練習会」で実際に自分が体験した練習ですが、参考にしてみてください。もちろん機会があれば練習会に参加して下さい。

1) 方向確認(サイティング)と、流されてもコースに戻るテクニック
水中で周囲の状況を確認するのは難しいです。フロントサイティング以外にも、何種類か方向を確認する方法があります。周辺の状況を確認しながら自分がどこに向かっているのか、ルートは正しいのか、確認しながら泳ぐ技術を身につけましょう。

2) 集団の中を泳ぐテクニック
 スタート直後は集団になっているので、水の中は混雑しています。周回コースでは、方向転換で平泳ぎのキックをすると周りの人を蹴ってしまう恐れもあります。
 集団の中を泳ぐ、泳いでいるポジションを入れ変わる練習を行います。

3) 波を避ける技術
 海では波打ち際からエントリーすることが多いですが、エントリー時や泳ぎだしてから「波の下をくぐりながら」泳ぐ練習も行いました。

【OWSを行える環境について】
 オープンウォータースイミングを行う環境は、海・湖・河などですが、日本では圧倒的に海が中心です。
 自然の中を泳ぐなら、やはりきれいな海を泳ぎたいですよね!

 ところでみなさんは日本の砂浜に行って、ゴミを見なかった経験はありますか?ロットネス海峡横断のスタート地点のコテスロービーチは、パース(人口は約150万人)という西オーストラリア最大の都市にありながら、白砂の美しいビーチで砂浜にゴミを見ることがほとんどありませんでした。
 観光地なのでそれなりに管理されており、海岸への入り口の看板には、海岸に「ごみを捨てるな」「割れ物を持ち込むな」「犬を入れるな」といった表記がされています。

 オーストラリア人のガイドに聞くと、オーストラリアでは「ゴミを捨てない教育がなされているから」ということで「落ちているものは外国人が捨てた」とも言っていました(!?)

 海岸に打ち上がっているゴミは、海ごみ・海洋漂流ごみと言われており、日本の海岸に漂着する人口廃棄物の量は、年間15万トン(2000〜2004年の調査による推測値)になるそうです。
 その8割は陸上で捨てられ、川をつたって海に流れ込んだものです。

 私は「九十九里浜」に面した場所に生まれ、家から海岸までは歩いて3分でいけます。いま九十九里海岸は侵食が進みほとんどが護岸されていますが、子供の頃(1960年生まれです)は波打ち際までが長く、夏になると砂が焼けて熱くなり、裸足で水際まで歩いてゆくのは一大事でした。
 その砂浜から船を出し、観光ではない漁としての「地引き網」が行われていましたが、あるとき網を引き上げると魚が見えないぐらいの飲料容器が入っていた事を覚えています。

 消費財としてのプラスチック製品が普及しだした時期で、多分1974年頃だと記憶しています。
 今や私の地元はサーフィンのポイントとして多くの人を集めていますが、サーファー・スイマー・トライアスリートに限らず、海で遊んだ時に「この環境を綺麗に維持し続けたい!」と考える人が増えると嬉しいなと思っています。

 今回で、3回連載のロットネス海峡横断泳レポートが終了になります。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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