2012年5月10日
第28回全日本トライアスロン宮古島大会レポート(TIシニアコーチ 吉野功哉)
吉野コーチ
 みなさまこんにちは。
 トータルイマージョンの吉野功哉です。

 2012年4月15日、第28回 全日本トライアスロン宮古島大会に参戦してきました。今回で11回目の出場となります。
 距離はスイム3.0キロ、バイク155キロ、ラン42.2キロのロングディスタンスです。
 昨年とは違い暑く、最高気温は28度。湿度も高く、厳しいレースとなりました。

 スタート人数は1470名、完走したのは1231名です。完走率は83.7%と、例年よりかなり低く、厳しい気象条件だった事が分かります。

つられてダッシュ・・・

 私の目標は、昨年(総合45位)より少しでも順位を上げること。スイム・バイク・ランの3種目とも確実に進化していると感じていたので、難なく達成できる!と思っていました・・・。

<スタート、まずはスイム>

 スタートは朝7時。忘れ物に気づいて取りに戻ったり、フェンスを乗り越えようとして転んだり・・・。トラブル続きではありましたが、何とか無事にスタート。スタート位置はインコース側の前から二列目の、自分にとってはベストなポジションを確保しました。
 スイムのスタート位置はとても重要です。ここで自分のペースに合う集団に入る事ができると、スムーズに泳ぎきれるのです。遠慮して後ろや外側からスタートすると、バトルに巻き込まれたり ペースを乱されたりします。
 うまく流れに乗ることができて、気持ちよく泳ぎきりゴールへ。順調なスタートを切る事ができました。 

 そこからトランジッションまで砂浜を猛ダッシュ!まだ先は長いのに、周りにつられてしまいます。そのお陰で更衣室はガラガラでした。急いでウェットスーツを脱ぎ、バイクまでまたダッシュ!ここでさらに順位を上げて、この時点で25位くらいでした。

<そしてバイクへ>
 バイクになり、数人の選手に抜かれました。しかしここは焦らずにマイペースを維持。
 順調に進みましたが、池間島に入って30キロ付近に差し掛かったところで、調子が狂い始めたのです。
 まず眠気が襲ってきました。これは過去に何度も経験がありますが、集中力が切れてくるのです。

コースマップ

 補給に気を配り、少しペースを落として巡行です。そして50キロ付近で右足大腿部が攣りはじめました。腰も痛くなり ストレッチを繰り返しながらでないとつらい・・・。ここが、更に長く厳しいレースの始まりとなったのです。

 まだ残り100キロ以上、さらにフルマラソンがあるのに すでに脚は限界寸前。とにかく普段通りを心がけ、抜かれても焦らず、マイペースで155キロを走りきりました。
 この時点で、順位は41位まで落ちてしまいました。

<最後のフルマラソンへ>
 脚はすでに限界でしたが、15キロ地点までは集中力が戻り、普段通りのペースを維持して走りました。しかしその直後、完全に『活動停止』状態に。

 そこからは脱水と低血糖に注意し、エイドで止まりながら淡々と走りました。すれ違う仲間達に元気をもらいながら無事ゴール!
 ここでも順位を落としましたが、73位で何とかゴールにたどり着くことができました。

<レース終了、そして分析>
 詳しい原因は分からないのですが、バイクでペースを維持できなくなり、不本意な結果に終わりました。前日の食事や行動などを見直す必要がありそうです。
 今回の収穫は、昨年の秋から取り組んだ『スイム強化』の結果が得られた事です。(スイムは過去最高の29位でした。)
 取り組んできた内容については今後のレッスンに活かしていきたいと思います。
 また来年チャレンジします!

 ©Easy Swimming Corporation