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高橋コーチ |
こんにちは、マスターコーチの高橋です。
レッスン中に泳ぐ時の問題点を聞くと、「呼吸」と挙げるスイマーが多いです。
「呼吸が苦しい、呼吸がうまくいかない・・・(泣)」
これは当たり前のようですが、もし「えら」呼吸ができたら、泳ぐ動作ができない人でも泳げるのでしょうか?泳ぐ動作ができないのだから、えら呼吸ができたとしても泳げないでしょう。
呼吸に問題があると思いがちですが、実は泳ぐ動作に問題があり、だから呼吸動作がうまくいかないことが多いのです。
<息はどれくらい止められるか?>
陸上で息を止めてみましょう。1分は止められると思います。陸上でじっとして息を止めているのと、身体を動かしながら息を止めているのは条件は違いますが、どんなにゆっくり泳ぐ方でも息を止めて25mは泳げるはずです。
<呼吸動作をせずに泳ぐ動作の確認>
1.前後のバランス→身体が水面と平行になっていて、後頭部が軽く水上にでていること
2.身体が斜めになっているか→スケーティングの姿勢になっているか
3.左右のバランス→リカバリー時に沈む・左右どちらかにブレたりしていないか
4.スイッチのタイミング→身体を切り替えるタイミングが左右均等にできている
<4つの泳ぐ動作+呼吸動作>
スイッチのタイミングと身体(軸)の回転に合わせて頭も回転させます。スケーティング姿勢になった時(身体が一番斜めに傾いた時)に口が水上に出ます。リカバリーに合わせ呼吸をして、頭を戻します。
単純な動作なはずですが、ここでいろいろなことをしてしまいます。
■手を浅く伸ばしてしまい頭が上がる→1の『前後のバランス』を崩す
■肘を引いて身体を傾けすぎる→2の『身体の傾き』と3の『左右のバランス』が崩れる
■伸ばす手(がまんの手)を下げてしまう→1〜4、すべて崩れる
息を吸いたいがために泳ぐ動作を崩したら、本末転倒です。
<泳ぎを崩さず呼吸動作もできるが苦しい>
ほとんどの方が「吸えなくて苦しい」と話します。吸えないという事は吸おうとしている事になります。肺に膨らむ余裕があれば、吸えば入ります。膨らむ余裕がなければ、吸っても入りません。
「吸えないから吸う」は当たり前のように考えますが、「吸えないから吐く」に意識を変えないと呼吸はうまくいきません。
吐くチャンスとして特に有効なのが、スタート直後やターン直後のグライドしている時です。この時に吐くことを意識します。もったいぶって息を止めていると「苦しい」と感じ、「苦しいから吸わないと」になります。
泳ぐ動作に呼吸動作を付けた場合も、吸えなくて苦しいと感じた時も、なぜが逆の動作をしてしまいます。手を浅く伸ばしてしまったり、吐かないといけないのに吸ってしまう。
本能がそうさせてしまっているのも原因なので、理性でうまくコントロールしましょう。
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