2012年3月10日
TIスイム創設者 テリー・ラクリン
目標を明確にするには数値化する
 58歳のスティーブ・ハワードは、ラファイエットLA出身のTIスイマーです。昨年から、さらなる健康増進を目標として長距離スイムやトライアスロンを始めました。

 すぐにスティーブは、オープンウォーターの試合へエントリーしました。モチベーションを高めるためです。2011年7月16日にノースウェストVTで開かれた6マイルキングダムスイムでしたが、なんと完泳したのです。

 それは、初心者が成し遂げたとは到底思えない、素晴らしい功績でした。

 スティーブの記録は5時間17分でした。100ヤードにつき3分のペースで泳ぎ10マイルの完泳だ」と。

 私はこう提案しました。「6マイルを完泳したことで、持久力があるのは証明できたのだから、当面の目標はスピードやペースを改善してみてはどうだろう?」

 テンポトレーナーや、ストロークカウントで改善していくのです。

 以下はスティーブが目標を達成していく様子を記したレポートです。

 「7月16日のキングダムスイム以来、テリーに勧められたように‘ペース改善’を行う。ただ長い距離を泳ぐだけでなく、ストロークの長さやテンポを確認しながら練習する。
2週間もすると、100ヤードのタイムが、2分33秒から、2分15秒〜2分6秒までにペースが変化した。

 今の目標は、100ヤードを2分ペースで泳ぎつづけること。また、練習が40分で泳ぎおわるので、20分をウォーミングアップとしてドリル練習を行えるし、練習後のダウンをいれても1時間以内には練習を終えられる。

 数値で経過を追うのは非常に楽しい。それに確実に目標に近づいているのがわかる。」

 スティーブの次のレースは8月13日にプラシド湖で開かれる、USマスターズナショナル2マイルケーブルスイムです。私や、他のTIコーチも参加します。

 スティーブの目標は持久力、そしてスピードアップです。そのどちらも「健康」と「生きがい」につながります。

 このように客観視できるよう目標を数値化し、確認しながらゴールへ向かうのはベストなやり方だと思います。

【編集後記】◆ユーモアを交えた高橋コーチのワンポイントレッスンです。今回は「方向の理解」。◆10回目になるサロンこぼれ話では北海道で練習しているTIスイマーを紹介しています。送られてきたメールには水泳が楽しいという思いがあふれています。◆コーチ短信は田中コーチの自己ベスト達成の報告と、三好コーチからはYouTubeに続々とアップされているTIに関わった人々の動画の紹介です。田中コーチは何度かトータル・スイム・マガジンに投稿しています。水泳を探求する気持ちに、ますます拍車がかかった様子。三好コーチは、自身もはまったTIの、他の国での反応を紹介しています。中村コーチは選手・育成クラスの成長を報告しています。それはタイムのみならず選手たちの心が強くなった結果なのでしょう。◆テリーからは目標達成方法についてです。目標とは「達成した/しない」のみ。達成させるには数値化を行う。その数値内・外という状況をどうコントロールするかで、達成に加速がかかるのでしょうか。◆これからのトータル・イマージョンでは4月から始まる「オーシャンスイムWebスクール」の告知をしています。(TIコーチ 塚本恭子)
 ©Easy Swimming Corporation