2012年2月10日
TIマスターコーチ 高橋嘉仁
高橋コーチ

 こんにちは、トータル・イマージョン高橋です。

 自分がTIのコーチなってはや7年になります。 ワークショップやサロンで指導をして、個人では1500人以上のお客さまを指導してきました。

 今回のワンポイントは「ラクに動かすと進む」です。

1.「進まない・・・」

泳ぎを分解してドリルの練習をしていると、決まってお客さまから出る声です。 しかし自分は、なぜ進もうとするのか不思議に思います。ドリルでは手や足の「動かし方」を覚えます。この「動かし方」が応用されると「進む」につながります。ということは「動かし方」を確認しているドリル練習では、まだ進む段階ではありません。

2.ただ動かすだけでは進まない

 中学2年生の時、県選抜のメンバーとして合宿に参加しました。当時泳げたのはクロールのみ。クロールでは自然に伸ばしたいように手を伸ばし、動かしたいように動かしてキックしただけで進むのですが、バタフライでは思うように進みません。溺れながら必死で泳いだ記憶があります。

3.動かし方を変えると進むのか

 そこで他の子たちの様子をじっくり観察です。水中の手・キックのタイミング・リカバリー、その中で入水後腕を開きながらス〜っと滑っているのに気付き、まねをして腕を開いてみました。
 ス〜っとは滑らないでも、体からしんどい感覚がなくなり力も抜けます。するとラクに体を動かせるようになります。水をかくのもS字でかいた方がやりやすい、キックのタイミングは少し遅らせた方が滑る感覚があるとかを感じます。
 クロールでは、まず「ラクな位置に腕と手を伸ばすことだけを意識」して泳いでください。

4.進む

 ただ「動かす」だけでは苦しかったバタフライが、他の子たちの「動かし方」をまねして、最終日にはラクに進むバタフライへと変わりました。「動かし方」が適応して「進んだ」のです。力が抜ける感じが掴めれば進む感じも掴めてくると思います。

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