2011年10月10日
TIコーチ 細川行洋
細川コーチ

 5月から土曜日のジュニアクラスで子供たちを教えることになりました。20年ほど前、アラブ首長国連邦に赴任していた時に日本やアラブの子供たちを教えたことがありましたが、久しぶりに子供たちと接することになり、新鮮さを感じています。そこで今回、子供とスイムについて、成人の方との違いなど、感じたことや心掛けていることを書いてみます。

 成人の場合、多くの方々が自分の泳ぎに問題意識を持っています。
「もっときれいに、楽に、長く、速く泳げるようになりたい。ここを直したい」など、課題や目的を比較的明確に持っています。そこで成人のクラスでは、課題に対してドリルで修正しながら、身体感覚的に泳ぎを磨いていってもらいます。

手は伸ばしたままで!(がまんの手)

 一方、子供たちは技術的なことにはこだわりません。「僕はもっと楽に泳ぎたい」とは言いません。「もっと泳ぎたい。次は背泳ぎで泳ぎたい」と言います。

 子供のスイムでは「楽しい」「これができるようになったら、次はあれができるようになりたい」といった喜びや意欲や自信を持ち続けさせることが大事だと思います。

 また同じクラスの子供でも一人一人、できること、できないことは違います。2、3歳の年齢差で理解力も違ってきます。そうした中で一人一人に合った指導をすることが私にとって大事な仕事となります。子供の観察と修正点の把握、分かりやすい説明、飽きさせない構成を心掛けています。子供にとって有効なドリル、うまくいかなかった場合のアドバイス、うまくできた時の褒め方、もう少しでできる時の後押しなどを常に考えています。

よーい、はい!

 先日、クロールの息継ぎのコツを伝えた男の子がふと漏らした一言「あっ、楽になった」を聞いた時はうれしくなりました。また別の日には二人の女の子がやって来て、私を見上げて一言「センセイ、まゆげ薄いね」。

 こうした無邪気な子供たちとコミュニケーションを持ちながら、みんなが楽しく泳いだり、新しいことができるようになって喜ぶ顔を見ていきたいと思っています。

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