2011年9月10日
選手クラス試合リポート(TIコーチ 永瀬利得、中村大輔)
 TIジャパン選手クラスマネージャー兼選手育成クラス担当の中村大輔です。
 今回は選手クラス担当の永瀬コーチが8月に行われた2つの全国大会のレポートを寄せてくれました。

▽大会レポート(TIマスターコーチ 永瀬 利得)
 TSM読者の皆様、お世話になっております。トータル・イマージョンの永瀬です。今回は、8月6日から7日にかけて静岡県浜松市にて開催された「第26回全国少年少女水泳競技大会『とびうお杯』」と8月25日から8月30日にかけて東京辰巳国際水泳場にて開催された「第34回全国JOCジュニアオリンピックカップ水泳競技大会(以下JO)」のレポートをお送りします。

力泳! TIジャパンのジュニア選手たち

○第26回とびうお杯全国少年少女水泳競技大会(通称:とびうお杯)
 「とびうお杯」は静岡県浜松市出身の偉大なスイマー、故古橋広之進氏の異名である『フジヤマのトビウオ』から名付けられた日本水泳連盟の公認する唯一の学童大会(小学生のみ)です。JO本大会(34回)と並び、伝統ある(今年で26回目)大会です。北は震災被害のあった福島県から南は鹿児島県の各スイミングクラブから総勢1303名もが集う大きな大会でした。今回、TIジャパンチームから小学生女子の精鋭4名(坂本実希:小6、高津奈々:小6、松浦優美奈:小5、細澤菫:小5)にて、浜松に乗り込みました。うち、松浦優美奈、細澤菫は8月末のJO本大会にも出場予定のため、その前哨戦の位置付けとして、自分たちの実力のレベルを把握するための試合でした。結果としては、坂本実希が100m自由形決勝にて9位に入賞しました。

<競技結果> ☆印は自己ベスト
坂本 実希:50m自由形30.37☆ 50m背泳ぎ35.84☆ 100m自由形1:03.96☆
高津 奈々:50m自由形30.90☆ 50mバタフライ31.99☆ 100m自由形1:06.40☆
松浦優美奈:50m平泳ぎ39.15  100m自由形1:07.82☆ 200m個メ2:46.11☆
細澤  菫:50m自由形32.70☆ 50mバタフライ33.66☆ 100mバタフライ1:17.97☆

200mメドレーリレー 2:19.16☆
1.坂本 実希(Ba) 2.松浦 優美奈(Br) 3.細澤 菫(Fly) 4.高津 奈々(Fr)
200mフリーリレー 2:03.69☆
1.高津 奈々 2.細澤 菫 3.松浦 優美奈 4.坂本 実希

○第34回全国JOCジュニアオリンピックカップ水泳競技大会
 今年は、昨年度春に行われる予定であった33回大会が震災の影響で中止となり、その33回春大会にエントリーしていた選手が暫定参加が認められるという大会でした。全国47都道府県から973クラブ、参加者数が4,130名というビッグな大会です。TIジャパンからは、野口寿々子(13−14歳)、松浦優美奈(11−12歳)、細澤菫(11−12歳)の3名が出場しました。初めて全国大会を経験する選手もおり、プレッシャーも多い中、小学生2人は自己ベストを更新し、持てる力を存分に発揮してくれました。しかし、その一方、全国レベルで戦い続けることの難しさをひしひしと感じる大会でもありました。

<競技結果> ☆印は自己ベスト
野口寿々子:100m自由形1:00.90
松浦優美奈:50m平泳ぎ38.78☆
細澤  菫:50mバタフライ33.32☆

 永瀬コーチ、レポートありがとうございました。そして選手の皆さん、お疲れさまでした。暑い夏が終わり、各々明確になった課題をこれから改善・克服し、次のステップに向けて頑張っていきましょう!

 来年の春季大会に向けてまた一から仕切り直しです。そしてまた同じ舞台に立てるように邁進していく所存です。今後とも皆様からのご支援・ご声援をよろしくお願い致します。

  
TIジャパンチーム、杉並区民水泳大会参加(TIコーチ 中井博行)
 9月4日、台風12号の余波が残る空模様の中、杉並区の和田堀公園プールで行われた「第64回杉並区民体育祭夏季大会」の水泳競技会にTIジャパンチームが出場しました。小学生から大人まで、一堂に会して行われる地元の水泳大会。今年が3回目の出場となるTIジャパンからは小中学生23名(男13、女10)、成人20名(男8、女12)の総勢43名の大所帯で出陣、屋外の長水路プールで日ごろの練習の成果を確認しました。

 成人チームは、大会初めて組5名を含め、個人37種目とリレー4種目にエントリーして、金11、銀10、銅5のメダルラッシュ、6種目の大会新記録更新で盛り上がりました。男子の4×50mメドレーリレーは1位、フリーリレーは1分47秒86ながらも2位と惜敗。残念ながら総合優勝を逃しましたが、男女とも2位と健闘、大会終了後の打ち上げでも盛り上がり、大いに水泳を楽しんだ一日になりました。

 目標をもって練習することが、モチベーションを高め、レベルアップにつながります。また来年の大会に向けて、楽しみながら練習をしていきます。興味ある方は荻窪スカイフィットのTIジャパン・マスターズコースにご参加ください。

TIジャパンチーム(和田堀公園プールにて)
【編集後記】▼水泳雑誌「SWIM」に「200mを楽に泳ぎ切る!」という企画記事が3回連続で掲載されました。水泳初心者にとって200mはたいへん長い距離だと思います。永瀬コーチのレッスンを受けて挑戦した記事のライター氏の課題はやはり息継ぎだったようです。▼テリー・ヘッドコーチの「TIの歴史」は5回目で最終回となりました。脳科学の発展で人間の脳の働きや仕組みが次第に明らかになってきました。脳の働きとトレーニングと水泳上達の関係をTIに取り入れていくことにテリーヘッドコーチは情熱を燃やしています。▼TIジャパンのジュニア選手たち、成人のマスターズ選手たちが水泳大会に出場しました。目標をもって練習することが、モチベーションを高め、レベルアップにつながることを選手たちは肌で感じたのではないかと思います。(TIコーチ 中井博行)
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