2011年9月10日
TIマスターコーチ 永瀬利得
永瀬コーチ

 トータルスイムマガジンご購読の皆様、お世話になっております。
 トータル・イマージョンの永瀬です。

 このたび、雑誌「SWIM」のライター松本さんの『ライター・マツモトの挑戦記、TIスイムで楽に200mを泳ぎきる!』という連載記事にてお手伝いをさせていただきました。今回はそのコラムです。

 SWIM誌の幸村編集長からいただいた猶予は3カ月間。月1ペースの練習でライター・マツモトさんを200m完泳まで導くというのが今回のミッション。1回目の練習でベーシックなTIドリルの習得と推進力の獲得、2回目では推進力から息継ぎの習得、3回目でターン動作というスケジュールを立てました。

 元々、水泳ではなく、ランニングやスキーをたしなまれていたというマツモトさん。初回のレッスンでは、水中でのバランスやリズミカルなスイッチ動作において、元々のリズム感が手伝って、すぐに習得できました。

 ただ、つまづいたのが、2回目での呼吸動作…。

 息継ぎ動作において、呼気と吸気のアンバランスさから息苦しくなる…。25mは難なく泳げても、折り返して何本も…というわけにはいきません。息を吐ききるという勘違いもあったので、息の換気というところから行いました。よく子供のレッスンでするボビング(あのブクブク、パーです)をして、換気という感覚と吐く量と吸う量のコントロールを行います。

 ある程度できるようになって、次に着目したのが、泳ぎ始める際の力みです。泳ぐことが苦手…という方に多いのですが、体全体に力が入ることがあります。マツモトさんにも「今の泳ぎを100%として、その70%の力具合で泳ぎ始めるように」と、その都度、アドバイスを行いました。

 いよいよ3回目のレッスン。ターン動作を行って、200mへのチャレンジです。結果は100mを折り返したあたりから、徐々にストロークのリズムが変則となり、130mでアウト。100mを過ぎたあたりから呼吸後のストロークが速くなりました。これでは目的完遂ではないため、日を改めての再チャレンジとなりました。

 2度目の200mチャレンジでは、特にリズムを意識して泳ぐようにアドバイス。呼吸後も慌てずにストロークして、体を伸ばすことを徹底しました。100m、150mとリズムが狂わず、うまくいき、無事に200mチャレンジは成功。

練習2回目でつまづいた呼吸動作…

 やはり、水の中での呼吸動作と陸上での呼吸動作の差が泳ぎを困難にさせていました。ぜひ、皆さんの周りで呼吸につまづいている方がいらっしゃいましたら、TIジャパンまでお問い合わせください。

【参考情報】
 今回の企画記事は、2011年7月号、8月号、9月号に3回続きで連載されました。
 (SWIM誌のバックナンバーは下記サイトで確認できます)
http://swimnet.jp/book/backnumber.php

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