2011年5月10日
TIジャパン選手・育成クラス活動記録(TIシニアコーチ 中村大輔)
 TIジャパン選手クラスマネージャー兼選手育成クラス担当の中村です。
 震災の逆境に負けず、みんな毎日元気に練習をしています。延期されていた競技会が6月に行われることが告知され、選手・育成両クラスの第一目標が定まりました。まずはここで良い結果を出して、2011年度の幸先の良いスタートを切りたいと思います。

 さて、今回は4月に実施した練習内容を総括します。生徒には練習メニューの意図を必ず説明するようにしています。ただ、きついだけのメニューをこなさせるのではなく、ときにはゲーム性を持たせながら、変化のあるメニューで、常にモチベーションを高く保てるようしています。2つのクラスでは主軸となるテーマは異なっていますが、どちらも思慮を重ねてメニューを組んでいます。

○選手クラス(担当:永瀬)
 練習テーマ:持久力向上

 <T−300>300mを全力で泳ぎ、その平均タイムから選手個人の練習スピードを算出します。本来は3000m(T−3000)で行うものですが、小中学生が主体なので10分の1にして、選手のパフォーマンス基準としました。100m×10本などのインターバル練習で算出した練習スピードを告知し、それに近づける、もしくはそれより速く泳ぐように指示します。選手自身の練習強度という点では目標タイムが明確になるため、練習に対する姿勢が真摯になってきたと思っています。

○選手育成クラス(担当:中村)
 練習テーマ:フォーム改良

 選手育成クラスでは競技会に出場した後、フォームを一から見直して改良に努めるよう指導しています。また時期に応じて練習内容を「フォーム・持久系・スピード系」と3つに大別してローテーションしています。4月は「フォーム」の月でした。TIスイムの基本はドリルワークですが、それに加えて「ランドリハーサル」を取り入れました。「ランドリハーサル」とは陸上での素振り練習です。理に適った動きを陸上でイメージさせることで、水中での動きに繋げていこうと考えました。水中での練習量は少し減りましたが、タイムの減退はなく、フォームにも一定の変化があったので、おおむねうまく進んでいると判断しています。5月は、ここで作ったフォームをベースに持久系トレーニングで体力作りに取り掛かります。

 競技会は延期になってしまいましたが、じっくり練習することができたので、それぞれのクラスで変化がありました。また選手クラスと選手育成クラスの交流が活発になり、とても良い雰囲気で練習ができています。2つのクラスの垣根が低いのも少数精鋭クラブならでは―です。選手クラスの生徒は「先輩」として、選手育成クラスの生徒は「目標」として、お互いに良い刺激となってもらいたいです。

東日本大震災で被災した同世代のジュニア選手へのメッセージを込めて

  

  
トライアスロン・デビュー(TIシニアコーチ 柏木祐子)
 4月17日、石垣島トライアスロン大会に参加しました。トライアスロンは2回目だったのですが、1回目は2年前。初心者向けの超ショートで、今回が本格的なトライアスロン・デビューでした。
 水泳は得意ですが「おかにあがったカッパ」なので、バイクもランも不安だらけ…。それなのに、ほとんど練習せずに(バイク練習は約50Kmを1回きり、ランは3Kmを5回ほど)当日を迎えてしまいました。無謀な挑戦でしたが、島民のみなさんの温かい応援のおかげで、なんとか無事完走することができました。また、今後の指導に活かせる体験をすることができたのは大きな収穫でした。
こけませんように… 島民の応援を背に受けて
頑張れました!
【編集後記】今月は4本の記事をまとめました。吉野功哉コーチが10回目の出場となった宮古島トライアスロンで9時間を切り、自己最高の45位に入りました。若葉マークの柏木祐子コーチも石垣島トライアスロンに挑戦して完走しました。加藤幸恵コーチのサロンこぼれ話3回目もトライアスロン挑戦の話題です。一方、TIジャパンのジュニア選手たちも延期されていた競技会が決まり、元気に練習しています。大震災で被災した地方の同世代のライバル選手たちに励ましのメッセージを寄せてくれました。そしてTI創始者のテリーヘッドコーチのブログより「TIの歴史」を今月から5回続きで掲載します。TIの誕生からその進化の過程を知ってもらえるのではないかと思います。(TIコーチ 中井博行)
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