こんにちは。トータル・イマージョン、シニアコーチの塚本恭子です。
今回のテリー&アリス夫妻の来日では、お二人のアテンドを担当しました。日本滞在中の二人の様子や、テリーへのインタビューを紹介したいと思います。
築地魚河岸にて |
まずはインタビューから。
Q1:3度目の来日ですが、日本はいかがですか。印象に残った観光地、お気に入りの日本の食べもの、日本のおみやげなどがありましたら聞かせて下さい。
テリー:誰もが礼儀正しい態度で接してくれることです。これは特定の人間に対してのものではなく、どこへ行っても、誰もがハイグレードなサービスを受けられるのは、日本へ来るたびに感銘を受けることです。食べ物は露店商が売っていた干し柿がおいしかったので購入しましたよ。また、おかきもおいしいですね!
Q2:体系立てたドリルで練習するTIの方式を考え出されたきっかけを教えて下さい。
テリー:私自身は、習いごとがニガテで(笑)。家族でクロスカントリーを始めたときも自分は取り残されて、他のものがさっさと上達していきました。しかし、数年後は私が一番上手になりましたよ! この過程は、ブレークダウンして習うという、自分独特のスタイルが大きく影響していると思います。自分にフィードバックし、ウィークポイントを見つけ、その時点での能力の限界値を上げていくのです。その過程がTIの原点となったのだと思います。
Q3:まもなく60歳を迎えるということですが、テリーさんが生涯現役で水泳を続けていくための目標の立て方とモチベーションの維持方法を聞かせて下さい。
魚河岸土産「まぐろの手ぬぐい」 |
テリー:健康と幸せを目標にしています。85歳になってもフットワーク軽くいたいですし、何歳になってもやりたいことができる体を持ち続けたいですから。また、人生のゴールについても考え始めましたが、ゴールに向かい、幸せで居続けるためにも健康でありたいですね。
Q4:ご自身では、どのような練習を週にどのくらいされていますか。特にお好みの練習メニューなどがあれば教えて下さい。
テリー:いろいろなエクササイズを行っています。ヨガ、スイミング、冬場はクロスカントリー、雪が溶ければバイクです。運動しているのが好きですから、全く運動しない「オフ」の日はあまりないですね。
好みの練習メニューといいますか、練習の方法として、二つのターゲットを設定して行っています。例えば・・・ストローク数&テンポ、テンポ&タイム、ストローク&テンポ、一つだけに集中すると結果が偏ってしまうので(例:ストローク数が少ないがタイムが遅い、など)、二つ設定して、ちょうど良いものを見つけるようにしています。
Q5:最後に日本のTIスイマーに向けてメッセージをお願いします。
「こやつ何者!」とにらむ助六 |
テリー:いつも(1)Balance(2)StreamLine(3)Propulsionを考えて泳ぎましょう。バランスが最初で、バランスがカイゼンされたら、次にストリームライン、推進力は最後です。この順番が大切なのです。それと日本のTIスイマーは全世界の中でもインテリジェンスあふれるカイゼンスイマーです。それを誇りに思って、今後も楽しいスイミングライフをエンジョイして下さい!
最後に、こんなエピソードを紹介したいと思います。
一緒に食事をしたとき『いただきます』と『ごちそうさまでした』という日本語に非常に興味を示したので意味を説明したところ、テリーは『いただきます』と『ごちそうさま』が口から自然に出るようになるまで食事のたびに言って覚えるよ、と話しました。これを聞いたとき、テリーの考え方そのものがトータル・イマージョンであり、生き様でもあるのだ・・・と、あらためて思ったのでした。
テリー&アリスと過ごした一週間は、あっという間に過ぎていきました。気さくでフレンドリーな二人だったので、ずっと前から一緒に居たような錯覚に陥り、別れるのは非常に寂しかったです。再会までのしばしのお別れ・・・と、最後はビッグハグでお別れしました。
次回来日時にはディープな日本を案内したいので、日本全国TI行脚(しつつ観光案内ネタ集め)をしようと決めた、塚本からの報告でした! |