1.竹内慎司TIジャパン代表、米国TIプレジデントに就任
TIジャパン、米国TI、そして世界のTIをリード
9月30日から10月2日までの3日間、米国ミネソタ州のミネアポリスで開かれた米国TIコーチ会議にTI創始者のテリーヘッドコーチをはじめ、20名以上のコーチが集まりました。この会議期間中に毎日、TIジャパン代表の竹内慎司氏とテリーラクリン氏はTIの将来について議論する機会をもち、竹内氏が米国TIの社長(プレジデント)に就任、テリー氏はヘッドコーチの職務に専念するとの合意に達し、会議に参加したコーチたちに伝えられました。
今後は名実ともに竹内氏がTIジャパン、米国TI、そして世界のTIをリードすることになります。世界のTIをリードすることになった最大の要因を「日本のTIスタッフやコーチ、そして日本のTIスイマーが生み出した高い水準であると確信しています」と竹内氏は語っています。日本のカリキュラムやコーチング技術がTIの世界標準になる日も近いことでしょう。またテリー氏は米国および世界のTIコーチに「この機会をとらえて歓迎されるニュースを共有したい」とメールで竹内氏の米国TI社長就任を伝えました。
2.TIジャパン設立から5年、スカイフィット3年
TIジャパンを支える全国のTIコーチは62名に
2005年6月、エンドレスプールと4分割画面のビデオモニターを利用したスイムサロンでTIジャパンのレッスンがスタート。この年の9月には千葉県の日本エアロビクスセンターで記念すべき「第1回カンタンクロール・ワークショップ」が行われました。以来、TIのワークショップはバリエーションと地域を広げながら開催数を重ね、2010年11月までの約5年間で320回を超えました。
また2007年9月の施設オープンからTIジャパンがプール運営を委託された荻窪のスカイフィットでも成人、キッズ、ジュニアのスクール、マスターズコース、ジュニア選手コースを設け、多くのTIスイマーを生み出しています。
こうしたTIジャパンの指導体制を支えるコーチの数も年々増え、年2回開催されるコーチ研修を受けたTI認定コーチの数は2010年11月現在、日本全国で総数62名になりました。ベテランコーチも新人コーチもTIコーチの専用ネット上で指導情報を交換しあい、共有化することで、指導技術の研さんを積んでいます。
→「TIスイムコーチ認定研修」
3.船堀スイムサロン、大忙し(Tarzan効果、有名人来客)
TIジャパンの原点ともいうべき、エンドレスプールと4分割映像で指導する船堀のスイムサロンがメディアに紹介されました。2010年3月11日に発売された雑誌「Tarzan」の水泳特集で、カナヅチ編集者を加藤幸恵マスターコーチがレッスンした様子が記事になりました。知名度のある雑誌に掲載されたことで「Tarzanを見ました」という予約が殺到したそうです。このときの取材の様子を加藤コーチが「Tarzan取材協力裏話」と題して、トータル・スイム・マガジン4月号に寄稿してくれました。
→「Tarzan取材協力裏話」
また幻冬舎の雑誌「GOETHE(ゲーテ)」と日本経済新聞のコラボレーションで運営しているサイト「WEB GEOTHE(ウェブゲーテ)」に連載された古田敦也「トライアスロンへの道」で船堀スイムサロン体験が紹介されました。プロ野球ヤクルト元監督の古田敦也氏が初めて挑戦するホノルルトライアスロンでの完走を目標に苦手な水泳に取り組むため、船堀サロンに来店、高橋嘉仁マスターコーチのレッスンを受けました。
「フォームを変えれば、泳ぎは劇的に楽になる」ということで、高橋コーチの指導の下、バランスやキック、ストロークのリズムが改善され、スイミングフォームがみるみる変わっていく様子が「WEB GEOTHE(ウェブゲーテ)」に連載記事でレポートされました。この記事からも船堀サロンへの予約が殺到したそうです。
→「TIスイムサロン船堀」
そして、古田氏が目標にしたトライアスロンの結果は・・・
2010年5月17日に「ホノルルトライアスロン、完走しました!」と古田敦也氏が自身のブログで報告しています。
4.吉野コーチ、昭和記念公園トライアスロン大会で総合優勝
荻窪スカイフィットを中心に指導をしている吉野功哉(よしのかつや)シニアコーチが2010年7月4日に開催された「第21回国営昭和記念公園トライアスロン大会」において、1時間4分5秒のタイムで総合男子の優勝を果たしました。効率とリラックスを追求したTIスイムにより、その後の自転車やランも余裕で取り組むことができた結果です。
日刊スポーツ新聞の記事では、写真とともに次のように掲載されました。
◎男子は39歳吉野が制す
男子は6グループに分かれ、時間差をつけてスタートするため誰が勝つか分からない。吉野は優勝したことを告げられると「まさか優勝できるとは思っていませんでした。同じグループの中でのトップになることを心がけていました」と淡々としていた。
(中略)
現在はトライアスロン初心者の指導も行っている。「みんなにいいところを見せられて良かった」と笑った。来年は40歳だが、アラフォーでも勝てることが証明できてうれしいと喜んだ。 |
吉野コーチが指導するスイムとランのレッスンは来年も今年に引き続き行われます。
→「スイム&ラン達成プログラム」
またトータル・スイム・マガジン5月号には指導した門下生の佐々木美樹さんとともにトライアスロン参戦記を寄稿してくれました。
→「宮古島トライアスロン参戦記」
→「石垣島トライアスロン初参戦記」
5.関東、関西に加え、東北、中部、九州でワークショップ実施
これまでは関東と関西を中心に開催していたワークショップですが、東北(仙台)、中部(岐阜)、九州(福岡)に開催地域が広がり、定期的に開催できるようになりました。地元のスポーツクラブで指導するコーチの皆さんが、TIジャパンの研修を受けてTI認定コーチとなり、TIスイムを指導する環境と体制が徐々に整ってきたからです。日本全国にTIスイムを浸透させるためには、TIのレッスンに利用できるプール環境と地元スイミングクラブとの連携が必要不可欠な要素です。全国のTIスイマーのためにも提携できる施設を各地に増やして行くことが今後の課題です。
それぞれの地域で開催されたワークショップの報告をトータル・スイム・マガジンに寄稿してもらいました。どのような雰囲気で開催されたかが感じられます。
→「岐阜WS」
→「仙台WS」
→「福岡WS」
6.ティップネスほか、TIジャパンとの提携レッスン実施
ティップネス氷川台店(東京都練馬区)から始まったティップネス会員限定のTIスイムのレッスン提供も川口店(埼玉県川口市)、高槻店(大阪府高槻市)、香里園店(大阪府寝屋川市)、梅田店(大阪府大阪市北区)、宝塚店(兵庫県宝塚市)、藤枝店(静岡県藤枝市)と広がっていきました。これに加えて、あらたに東京都中央区晴海の公営温浴施設「ほっとプラザはるみ」でもTIスイムのレッスンが実施される運びとなりました。
→「ほっとプラザはるみ」
→「TIスイムを習う」
7.「感動水泳」進化したワークショップ始まる
進化するTIが新たな分野に進出しました。泳げる喜びを感じてもらうワークショップ「感動水泳」がスタートしました。泳げるものにとっては何でもないことであっても、泳げない、泳いだことがないものにとっては、プールの敷居はとてつもなく高いものと言えます。段階的に水泳の技術をマスターするTIスイムならではの指導で短期間に「泳げる喜び」を感じてもらい、参加者全員で感動を分かち合うワークショップが「感動水泳」です。レッスンに参加された方からも数多くの喜びの声が寄せられました。
→「感動水泳」
8.TIスイム研究会スタート
奥村知実シニアコーチが今年の1月からスタートさせた「TIスイム研究会」では、肩甲骨、ゆる絞め、スナップキック、腰の回転、胸の意識、スカーリング、うねりと毎月テーマを変えながら回数を重ねてきました。研究会立ち上げ時、トータル・スイム・マガジンに奥村コーチが寄稿してくれました。
効率のよい泳ぎをめざす上で必要となる体の特定部位に対する意識のさせ方や動かし方を学ぶ研究会は、来年(2011年)から新しくなります。奥村コーチに加え、中村、塚本、田代、山口の若手コーチたちが独自の観点から研究内容(テーマ)を組み立てて提供するという興味深い試みが始まります。コーチたちが競い合い、互いに切磋琢磨することでTIスイムの水準も上がることでしょう。大いに期待したいイベントだと思います。
→「TIスイム研究会(奥村)」
→「TIスイム研究会(案内)」
9.TIジュニア選手成長、育成コースと練習会もスタート
日本水泳連盟主催の「ジュニア・オリンピック・カップ(JOC)」で入賞する選手が出るなど、スカイフィットのスイムスクールで練習するジュニア選手たちが成長してきました。永瀬鬼コーチ?の指導のたまものです。また育成コースと練習会を中村コーチが立ち上げました。近い将来、日本選手権から国際大会に出場する選手が登場することを期待しています。永瀬マスターコーチと中村シニアコーチがトータル・スイム・マガジンに寄稿してくれました。
→「ジュニア選手とTI(永瀬)」
→「ジュニア選手の育成(中村)」
→「TIスイムジュニア選手練習会」
10.TIジャパンチーム、各種競技会に出場
スカイフィットの成人スクール、ジュニアスクール、マスターズコースに参加するメンバーで「TIジャパン」チームを編成、和田堀公園の屋外プールで開催された杉並区民水泳大会に出場しました。大会初体験組の成人も子供も同じチームでの出場です。昨年は初出場で成人男女ともに総合優勝を果たしましたが、今年はライバルチームに雪辱されて、残念ながら2位に終わりました。来年はリベンジの年にしなければなりません。
このほか、スイムEKIDEN、OWS、トライアスロンとTIジャパンチームのスイマーたちが数多くの大会に出場しました。自分が練習した成果を試す場、発表の場として、いろいろな大会を楽しむことは上達につながります。そして、何よりも大会終了後のビールの味は格別です。 |