2010年10月10日
TIコーチ 田中育子、小島一也、佐藤直利、安藤崇満、寺嶋依理
▽田中育子コーチ(ディレクター)

9月26日、羽島市民プールにて、カンタン・クロールの1日ワークショップ(WS)を実施しました。2007年9月に岐阜で最初のワークショップ実施からちょうど3年。以後、カンタン・クロールは年2回のペースで行ってきました。今回は今年2月に続き、2回目のドルフィン・グループ単独のWS開催です。

TIの練習方法とは…

参加されたお客さまは、男性11名、女性1名の合計12名。内訳はトライアスリート3名、元水泳選手1名、スポーツ施設勤務1名、フィットネス・スイマー7名の構成でした。
1日WSでは、3回のルーム・セッションと2回のプール・セッションを交互に行います。

○ルーム・セッション1

定刻通りに最初のルーム・セッションからWSを開始しました。初めてのWS参加で「何をするのだろうか」という不安で緊張される方もいるのではないかと思い、ムードメイクの計画を練っていたのですが、心配には及ばなかったようです。自己紹介、TIスイムについてのプレゼンテーション、ドリル説明など、ビデオ映像を見ながら、次のプール・セッションに向けたレッスンのイメージを持ってもらうことで、みなさんの緊張も解けてきたのではないかと思います。

○プール・セッション1

水温・室温共にコンディション良好でプール・セッションを開始。最初に参加者全員のクロールを水上と水中から同時撮影します。このときの映像がWS前の泳ぎで「ビフォー・アフター」のビフォーです。撮影時の力みなのか、リラックスしたくてもできないのか、大半の方が水と戦う泳ぎになっていました。

プールサイドでのランド・リハーサルを加えながら、スーパーマン・グライド、スケーティング、アンダー・スイッチ、ジッパー・スケート、ジッパー・スイッチとドリルを進め、推進力を高めることに重きを置いたのが午前のセッションです。1番目のスーパーマン・グライドで、早くも「TIの練習方法ならリラックスできるようになると確信した」という言葉を参加者から聞くことができました。またジッパー・スケートでは、今までのリカバリーでは肩が痛かったという3名も「これならできる!」とスムーズにひじでリードしていました。4人のコーチ陣もレッスンが進むにつれ、連携が取れてきて、的確なサポートを行っていました。

○昼食休憩

全員でお弁当を食べながら歓談。
コーチたちも加わり、打ち解けた会話でとても盛り上がりました。

○ルーム・セッション2

2回目のルーム・セッションは、午前のプール・セッションで撮影した「ビフォーの泳ぎ」のビデオ分析で始まります。皆さんの映像を見ながら、よい点や課題をあげ、アプローチ・メソッドを伝えることはできましたが、専門用語を使ってしまった点がいくつかあるので、わかりやすい言葉で伝えるようにしなければと反省。

ジッパースイッチ練習中

○プール・セッション2

準備体操の流れで、小島コーチがランドで午前の復習を行ってくれたことにより、ウオーミング・アップでのドリル練習が充実して、午後の撮影につながりました。

息継ぎのドリルでは、しっかりと「吐く・吸う」のできなかった方ができるようになりました。そして、なによりも今まで一度も息継ぎのできなかった女性が数回できるようになり、25mを途中で立たずに泳ぎきることができました。寺嶋コーチがサポートで大活躍です。彼女が泳ぎ終わったときには、お客様とコーチ全員が拍手をして喜びました。息継ぎ練習後には、ほとんどの方の推進力が向上していました。

○ルーム・セッション3

後半のプールで撮影した「アフター」映像の分析が最後のルーム・セッションです。午前中の「ビフォー」から変身した自分の泳ぎを皆さんが喜んでくれました。今後の練習方法や次のWS参加についても熱心に聞いてくれたのは、担当したコーチたちにとってもたいへんうれしいことでした。

▽小島一也コーチ

男性の参加者が多く、緊張感が漂う中、ルーム・セッションが開始されました。コーチ・参加者の自己紹介をはじめとし、田中ディレクターの軽快でポイントをとらえたセッションが参加者の興味を引き、コーチとの距離がぐっと縮みました。

また、プール・セッションでは、各ドリルの時間配分や導入方法など、ディレクターとコーチ間の連携がとれたことにより参加者もスムーズに練習ができました。結果、25mのストローク数が大幅に減少し、伸びのある美しいクロールが完成。最後のビデオ分析では参加者が積極的にメモを取るなど、非常に良い印象が残るWSになったのではないかと思います。改めて、コーチ間のチームワークの大切さを感じたWSとなりました。

▽佐藤直利コーチ

今回は男性が多く、女性の方は1名ということで不安があったと思いますが、寺嶋コーチのサポートがあり、とても良かったと思います。撮影担当で皆さんの泳ぎを撮影しましたが、最初は全体的に硬さが目立ち、ストローク数が多いように感じました。

午後の初めに午前中の復習ということでランド・リハーサルを取り入れたのですが、よい成果が出て、ランド・リハーサルの大切さを実感しました。また、途中のリラックスタイムにくらげ浮きを導入したことで、全体の泳ぎがよくなったと思います。

▽安藤崇満コーチ

最初は緊張の面持ちでしたが、自己紹介で皆さんのことがわかり、そこから和やかになっていきました。ドルフィン・グループのみの単独WSとしては2回目でしたが、準備段階で何が必要なのか、前回の反省を生かして行うことができたのでよかったです。DVDビデオや撮影後の映像の処理など、問題なく進みました。

大半の方がTIのワークショップは初めてだったので、ランド・リハーサルを多めに行いましたが、いかにリラックスさせ、脱力させるかがカギだと感じました。途中で入れた「クラゲ浮き」は非常にリラックス効果がありました。ちょっと前まで、力いっぱいドリルをしていた方の肩から手の力がフッと抜けていました。2回目のビデオ撮影では皆さんの泳ぎが見違えるように良くなって、ストローク数も減り、1スィッチでの伸びも長くなっていました。

▽寺嶋依理コーチ

田中ディレクターの温かさ&岐阜チーム皆様の優しさと抜群のチームワークで、お客様も伸びやかに楽しそうに過ごされていました。WSに参加した全員が大きなひとつの家族になったような気さえしました。息継ぎができずに25m泳げなかったお客様が完泳できた時、みんなから自然に拍手が起きたのもそんなところからきているような気がします。

選手だった方も25m泳げない方も、同じレッスンを受けて、それぞれに成長することができるTIスイムの素晴らしさも改めて感じました。

【編集後記】 岐阜で開催されたワークショップの様子を地元の田中育子コーチ、小島コーチ、佐藤コーチ、安藤コーチと東京から参加した寺嶋コーチがレポートしてくれました。荻窪、町田、大阪に加え、岐阜、仙台、福岡と定期的にワークショップが開催されるようになりました。スケジュールをチェックして、全国に広がりつつあるTIを体験されてはいかがでしょうか。(TIコーチ・中井博行)

【各コーチへのメッセージはこちらから】
http://tiswim.jp/learnti/ti_coachlist.htm
カンタン・クロール・ワークショップ
http://tiswim.jp/workshop/easy_ws_free.htm
ドルフィン株式会社
http://www.dolphin-group.co.jp/
ドルフィン・スイミング・スクール
http://www.dolphin-group.co.jp/dss/adult/

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