2010年5月10日
TIシニアコーチ 吉野功哉(よしのかつや)
トライアスリートの吉野コーチが先月の宮古島トライアスロンで、自身過去最高の成績となる64位でゴールしました。スイム、バイク、ランと3種目の練習が必要なトライアスロン。大会に向けて、どのように練習してきたのかを紹介してくれました。
吉野コーチ
2010年4月18日、9回目の出場となる宮古島トライアスロン大会に参戦してきました。距離はスイム3Km、バイク155Km、ラン42.195Km。トライアスロンではロングディスタンスといわれる部類に入ります。初めは想像を絶する距離に感じていましたが、慣れてしまえば距離に対する不安は無くなります。

私のトライアスロン歴は今年で19年目。若いころはトライアスロンが楽しくて、毎月のように各地のレースを転戦していました。宮古島トライアスロンは日本のトライアスリートにとって憧れの大会でもあり、リピート率の非常に高い大会でもあります。参加者数も1500名に絞られるため、毎年涙をのむ方が多くおられます。それでも男女、プロアマ関係なく1500名が一斉に海に向かってスタートする光景は圧巻です。

 

疾走するバイク(先頭が吉野コーチ)
3種目の練習を積まなければならないトライアスロン。忙しい社会人がトライアスロンで成果を上げるためには、普段の生活の中で練習時間を確保しなければならず、なおかつ制約された時間の中で効率的に練習を行うことが必要となってきます。特にロングディスタンスの場合は量をこなさなければ完走は難しくなります。私の場合、スイムはマスターズクラスでお客様と一緒に練習できたので、これは恵まれていました。バイクは出勤前と休みの日に乗り込み、ランニングは通勤を活用しました。

今年大いに活躍してくれたのが、TIスイマーならご存知のテンポトレーナーです。スイムではなく、バイクやランでいつも身に付けていました。ChiRunning(チーランニング)でも大活躍のテンポトレーナー。これのおかげで今年は確実に走力がアップしました。(※興味のある方はご連絡下さい!)

 

最後のランニング

私にとって、宮古島の大会は1年の集大成です。この大会で、今年は過去最高の64位でゴールすることができました。しかし今年は昨年以上に練習を積めていたので、目標を50位に設定していました。まだまだ精神的に弱いと感じています。

レース中(特に最後のランニング)は自分に何度も負けそうになります。みんな歩きたいのに歩かないのです。だから自分も歩けない。それを乗り越えることができなければ、目標としている順位には届かないでしょう。努力して目標を達成できたときの喜びは何ごとにも代え難いものです。トライアスロンはまだまだ止められません。来年はさらに上の順位でゴールできるように今から練習していきます。

効率を追求するTIスイム、そしてChiRunning。今後も練習会、キャンプなどを実施する予定です。TIジャパンのホームページをお見逃しなく!

 

【編集後記】スイム3Km、バイク155Km、ラン42.195Kmの合計は200.195Km。どのくらいの距離なのかピンとこないので、東海道本線の駅間距離に換算してみた。東京駅を起点にスタートするとスイム3Kmは浜松町あたり。バイクに乗り換えてからの155Kmは三島、沼津、富士川を過ぎ、駿河湾に面した由比あたり。バイクを降りてからのフルマラソン42.195Kmは静岡、焼津を過ぎた藤枝あたりになる。東京から静岡県藤枝までの距離を一気に泳いで走り抜けるのかと考えたら、あらためてトライアスリートのすごさを感じた。「鉄ちゃん」にはなれても「鉄人」にはなれそうもない。(TIコーチ・中井博行)

【参考:東海道本線駅間距離】
http://www.mds.gr.jp/~jp3nfp/station/list/jr/tokaido.html

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