2009年9月28日 中井博行
9月6日、快晴の青空の下、杉並区の和田堀公園プールで開催された杉並区民の水泳競技会。「TIジャパン」チームは初出場ながら男女ともに総合優勝を果たし、大会会長から表彰状、優勝杯、優勝フラッグを授与された。
和田堀公園プールは屋外の長水路

▽杉並区民の水泳大会にエントリー

荻窪スカイフィットの土曜マスターズメンバーが3月の「スイムEKIDEN」で水泳大会デビューを果たしたあと、次の目標にしたのが、半年後に行われる杉並区の水泳大会。正式な名称は「第62回 杉並区民体育祭 水泳競技会」である。クラスは小学生、中学生、高校生、一般(年齢別)に区分されており、子供から大人までが一緒に出場できる地元の大会。出場資格は杉並区内在勤・在住・在学または区内のスイミングクラブ所属であればよい。

「TIジャパン」チームは、スカイフィットのマスターズコースメンバーとスタッフで構成した総勢13名。それぞれが個人種目と男女フリーリレーに出場した。

▽大会に備えた練習

土曜マスターズコースでは7月中旬から大会に備えた練習を開始した。毎回、ウオーミングアップをかねたドリルとフォーカルポイントを意識したフォーミング。メインはスピードをコントロールするインターバルトレーニング。最後にスタート&ダッシュの練習を配した3部構成で進めた。正味1200mほどの練習だったが、強弱のメリハリをつけることで、スピードを上げて泳ぐことに慣れてもらった。

普段は練習できないスタートの飛び込みも毎回行った。スカイフィットのプールにはスタート台がないため、大会直前の練習では若いスタッフのアイデアでプールフロア(赤い台)をスタート台に見立てて、台の高さを確保した。飛び込んでもプールフロアが動かないように他のメンバーがうしろに座って重りになるのだが、なかなかのグッドアイデアだった。スタート練習も繰り返すうちに慣れてきて、きれいに飛び込めるようになった。

課題の飛び込み、スタート練習では万全だったが…

▽大会当日

女子200mフリーリレー
トップに立った2泳がさらに差を広げる

開会式の選手宣誓は男子高校生。なんと1週間前の選挙で敗北した首相と同姓同名くん。会場から大きな拍手が起きる。強い日差しの中でも心地よい風が吹き、「秋近し」を感じさせるさわやかな晴天。開放的な屋外プールでの大会は始まった。

「TIジャパン」チームの選手たちが出場するのは長水路の100mと50m種目。それぞれエントリーした個人種目に出場して、女子6名でメダル7個(金3、銀2、銅2)、男子7名でメダル6個(金2、銀2、銅2)の成績だった。最終種目は女子200mフリーリレーと男子200mフリーリレー。ともに他チームを圧倒しての1位で大いに盛り上がった。この結果、TIジャパンは男女ともに総合優勝を果たして、大会会長から大きな優勝杯と優勝フラッグを授与された。毎年、優勝チームが預かり、翌年の大会で返還する持ち回りのカップ。来年の開会式では「優勝杯返還」セレモニーでの出番ができた。

スイムEKIDENでデビューした女性メンバーは、飛び込みに課題は残したものの、泳力はさらにレベルアップした。EKIDENを直前の骨折で回避した若いガードのスタッフも見事な泳ぎでリベンジを果たしてくれた。今回の総合優勝は、男女200mフリーリレーで他チームを圧倒したのが勝因だろう。こうなると来年は大会2連覇の期待がかかる。

男子・女子総合優勝の「TIジャパン」チーム
荻窪スカイフィットのマスターズコースがスタートして2年。今年からの大会出場で育ってきた選手たちとともに来年はTIジャパンのマスターズチームを立ち上げたいと思っている。土曜日のマスターズはビジター歓迎です。ぜひ練習に来てください。
(TIコーチ 中井博行)
 ©Easy Swimming Corporation