私はマスターズスイマーの一人として、毎年多くのマスターズ大会に出場しておりますが、今年5月に行われました「全日本短水路京都大会」の50mバタフライで念願の33秒を突破した自己ベストタイム(32秒68)を出すことができました。「自分で目標を決め、努力して達成する」ということは達成できて初めて生きてくる言葉になってきました。
皆様方にもTIスイムで泳ぐようになって是非実感していただきたいと思います。

泳ぎ始め
泳ぐことは小学5年で初めて50m泳げるようになり、その後は夏にプールや海で泳ぐ程度で選手経験はないのですが体が成長するにつれ、長い距離も泳げるようにはなりました。結婚をして子供ができ、息子に泳ぎを教えるようになり又、スイミングへ送り迎えをしてギャラリーから子供の泳ぎをみているうちに、子供のレベルがバタ足から徐々に上がり、バタフライを泳ぐようになってきたのを見て自分もバタフライを泳いで見たくなり、見よう見まねでバタフライが何となく泳げるようになってきたのです。

マスターズへの出場
14年前の転宅を機に、近くのスポーツクラブに入会し定期的に泳ぐようになり、クラブのコーチに誘われてマスターズの大会に出てみたのがマスターズ大会出場の始まりで48才になってからでした。50mのバタフライに出場するようになったのは2年目からで、それからは毎年全日本の短水路大会や、長水路での大会、ローカル大会に出場し、1年に8回ぐらいの大会に出てフリーや、バックも含めて泳いでいます。

バタフライタイム推移
右のグラフは私がマスターズの大会に出場するようになってからの50mバタフライのタイムの推移です。記録を意識して練習を重ねて行くに従い徐々にタイムが上がってきているのがお判かりいただけると思いますが、それも2003年(56才)の33秒01がピークになりその後は年齢の増加とともに低下してきました。

TIスイムとの出会い
何とかこの低下傾向を押さえたいのと、又これからは楽に長く泳ぐようになりたいと思っていたときにネットで知ったのがTIスイムでした。早速、2006年の2月のWSに参加し、3月のコーチ研修を受けTIのコーチとしてスタートしたのですが、コーチになることよりもいろんな技術を自分のために習得して行きたいというのが目的でした。

それでもワークショップや練習会にコーチとして参加していくうちに自分自身がTIスイムの理解を深め、習得していかなければ教えることもできないと実感し、TIスイムのドリルを多く取り入れた練習や、又、同じクラブの友人に研修モデルとなってもらいTIスイムを教えています。特にこの半年は徹底的にTIの新しい基礎ドリル(ノーキックフィッシュ、ノーキックスケーティング、ノーキックジッパー)に時間をかけて練習をし、見本を見せられるようにしていました。

TIのバタフライDVDももちろん購入し、練習を進めていますが、私がバタフライを泳ぐ時(50mを大会で泳ぐこと)に気をつけているのは

  1. 「広く、浅く、小さく」の呪文(フォーカルポイントとTIでは言うのでしょうが)(手の入水幅を広く、プルは浅く、キックは小さく)
  2. 呼吸はリズム良く2回に1回
  3. 呼吸時に顔を上げない

飛び込んでしまうと頭が真っ白になって本能的に泳ぐだけになってしまいますが、呪文を思い出し、日頃の練習でもこれらを意識して泳ぐように心がけています。

天橋立OWS大会にて(写真中央)

今年5月の京都大会で泳いだ後、表示タイム(32秒68)を見た時は2と3を見間違ったかと目を疑い正式結果が発表されるまで落ち着きませんでした。

この歳でベストタイムが出たことでたくさんの仲間や、会場で出会ったTIコーチにお祝いを言われ、やってきて良かったと実感しました。

ビデオに撮ってないので何が良かったかはよく分かりませんが、最後までばてずにリズム良く泳げたのが一番で、それは水中での姿勢が良くなったからだと思っています。しかしながらまだまだ私より速く泳ぐ方が多くおられ、少しでもその差を縮められたらと思ってこれからもTIスイムに取り組んでいきます。

「自分で目標を決め、努力して達成する」ということは達成できて初めて生きてくる言葉になってきました。皆様方にもTIスイムで泳ぐようになって是非実感していただきたいと思います。

 
田中幸夫アソシエート・コーチは、TIコーチの中で最年長のコーチとして、関西におけるワークショップや練習会に積極的に参加しています。マスターズ大会やオープンウォーターの大会に積極的に参加して、「年齢を重ねても速く泳げる」TIスイムの効果を自ら実証しています。田中コーチへのご質問は、cs@eswim.jpまでお気軽にどうぞ。

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