以下は米国TIのフォーラムの投稿です。「最近ずっとツービートキックを練習していましたが、右足を下に向けてキックした時に右側の腰が水面に向かって旋回し、次いで左側の腰が勢いよく下に回転したのです。その時に生じたパワーはまさに驚きでした。キックそのものは、それほど推進力を生み出したとは思えませんが、足の動きが体幹全体の回転や運動連鎖のプロセスを発動したように感じました。これがツービートキックが体幹の回転に結びついた時の感覚ですか。」
TI創設者・ヘッドコーチ テリー・ラクリンによる回答
まさにその通りです。2ビートキックを習う最初のステップでは入水と反対側の足の蹴り降ろしを同時に行うことでまずタイミングをつかみますが、慣れてきたら足の蹴り降ろしにより腰の回転が始まり、腰の回転により上体にひねりが生まれ、上体のひねりにより入水後に手を伸ばす動作がさらに加速されるという後ろから前向きへの一連の流れの中にキックを組み込むように磨きます。

さらに以下のような点について取り組んでみましょう。

  1. 蹴り降ろし動作だけではなく、両足を瞬間的に広げることにフォーカスしてみましょう。片足のかかとがもう一方のつま先から離れるのがわかります。
  2. 長い「てこ」(レバー)を維持することに集中します。足を緊張させることなく動きを調整しましょう。蹴り降ろしのとき、私は双方の足を、多少曲げるのに十分な柔軟性のある、しっかりとした2つの「てこ」であると想像します。
  3. 足の動き、腰の回転、そして手の入水、これら3つの動きについて細かな調整を加えましょう。タイミングがぴったり合うと、私は本当にラクで(また少ないストローク数で)驚くような泳ぎを何度か体験してきました。体力を使う代わりに細かな調整をすることによって、同じ瞬間にあらゆる筋肉を発動し、体の大部分を動かすので、絶大なる効果を生み出します。
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