カナヅチからのスタート
現在のようなスイミング一筋の生活を3年前には夢にも思っていませんでした。9年余り続けてきたパソコンのインストラクター生活は坐骨神経痛を患ったために限界となり、整骨院通いに変わりました。そこで水中ウォーキングを勧められたことがきっかけで、主人も誘ってスイミングクラブに入会しました。
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俊子さんの手作りPOP |
2005年6月からの3か月は右足の痛みで水中の前進歩行も辛く、後進歩行ばかりしていました。プールで気持ちよさそうに泳いでいる人たちを横目に見て、「人生、金づちで終わるよりはスイミングをやってみよう」と決意しました。9月からは髪をショートカットにして、マンツーマンでブクブクパーから始めました。コーチも親切によく面倒を見てくれ、ありがたいと思いつつも見るとやるとでは大違いの「・・・されど水泳」でした。それでも挫折することのできないDNA?を持っている自分を知っているので、部屋に貼ったポップで勇気づけ、苦しさを乗り越え、徐々に泳ぐ楽しさ(背泳ぎ)を感じるようになりました。ちょうど1年たった2006年の5月から6月にかけて、再び坐骨神経痛の激痛に見舞われました。3週間の入院生活を送ることになり、退院後も40キロの道のりを週1〜2回の通院で明け暮れました。その間もプール通いは続け、水泳も少しずつ上達、2007年6月にトータル・イマージョンと出会ったのです。
TIスイムとの偶然の出会い
今にして思えば、まさに奇跡の出会いではなかったかと思います。自宅から参加可能な距離にある施設「佐倉湯ぱらだいす」で最後に行われる「カンタン・クロール・ワークショップ」の案内をよくもネットサーフィンで目にすることができたものです。その時にはクロールがまだ25メートル泳げる状態ではなかったのですが、参加資格をクリアするために頑張りました。主人は平泳ぎや横泳ぎ、立ち泳ぎが中心で、クロールは参加するための泥縄練習でした。
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俊子さんの泳検の様子 |
2日間のワークショップは、69歳と81歳の2人にとっては少し苦しさをともなう無我夢中の時間でしたが、ビデオ分析で自分の泳ぐ姿を見て、問題点と今後の進むべき方向をていねいに分かりやすく教えていただけたことは感激でした。更に後日送付されるDVDと分析レポートはかけがえのない財産となっております。
泳力検定を含め、自分たちの能力以上のワークショップにも次々と申し込ませていただき、TIスイムサロンでクリニックを受けた後は、左右の呼吸が違和感なく出来るようになりました。TIのコーチの皆様には本当にご面倒をお掛けしているにも関わらず、いつも和気あいあい、笑い声が絶えないレッスンは、自分の水泳人生の中でも輝いております。
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義規さんの泳検の様子 |
夫婦2人のクロールが、竹内代表をはじめ、TIスイマーの皆様の泳ぎに少しでも近付けるよう努力を重ね、その泳ぎをDVDに収めていただき、残された時間をスイムオタクで過ごしたいと願っております。
「水に流す」と言う言葉は水泳で過ごす時間にぴったりの言葉だと思います。TIスイムが日本で1人でも多くのスイマーに広まり、幸せスイミングになるよう願っております。ちなみに2008年になってからの通院は全くなく、スイミングの健康への貢献も素晴らしいものだと実感しております。つらかった座骨神経痛も水に流してしまいました。
川島俊子さん、義規さんご夫妻は、日本水泳連盟の泳力検定を目標に練習を重ね、今年1月の検定で見事に目標を達成しました。俊子さんは背泳ぎとクロールの5級に合格、義規さんはクロールの4級に合格されました。その後もそろってロングとスピードのカイゼンワークショップに参加するなど、次の目標に向かっています。今やお二人の生きがいとなった水泳をトータル・イマージョンはこれからも応援します。(TIコーチ:中井博行) |
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