クロールのワークショップで教える際に直面する最大の困難が息継ぎであることは、すべてのTIコーチにいえるでしょう。60回以上のワークショップの経験で様々な結果を見てきましたが、米国でリリースされた「O2 in H2O DVD」(カイゼン・息継ぎ) では、今まで教えてきた中でも最も効果的な新しいメソッドが紹介されています。何年間も、息継ぎのレッスンはワークショップの最後の15分ほどに詰め込まれていましたが、今は1時間はたっぷり息継ぎに絞って教えるようにしています。
最近私は、クラクフでのワークショップで、水中で特に不安になる2人を含めた様々なレベルの交じり合う小さなグループを教えました。そのうちの1人は3ヶ月前に水泳を始めたばかりで、ただビート板を手渡す以外は大したことをしない従来の指導法に落胆していたところでした。

初めにグループ全員の泳ぐ姿を見て、息継ぎが最重要課題であることを確認しました。幸いにも1つのレーンだけは全体が浅くなっていました。ここに、私が最後の1時間を使って教えた新しいメソッドでの息継ぎレッスンをご紹介します。

  1. 立ったまま、全員が気持ちが落ち着いてラクにできるようになるまで、息を口で吸って鼻から吐く練習をしました。
  2. 次に足は底につけたまま両手を体の脇に置いて体を前に倒し、顔を水につけて、それから一方に回し、次に反対側に回しながら呼吸の練習をしました。この時に3つのフォーカルポイントに特に注意するように指導しました。
    ・息継ぎをする時は頭のてっぺんを持ち上げない
    ・息継ぎをする時は水中で脇と後頭部をリラックスさせる
    ・「息を口で吸って鼻から吐く」という一定のリズムを定着させる
  3. 次に片側の腕を伸ばして同じように練習しました。
  4. 最後にいよいよ体を水平にして、やさしくプール底を蹴ってスタートしスケーティングのポジションになる練習をしました。その際とにかくゆっくり進むように呼びかけました。
生徒達はとても上手で、初めての息継ぎはそれほど難しくないという実感に支えられて明らかに興奮しているようでした。

一連の息継ぎのエクササイズに続いて、リズミカルな息継ぎにのみ意識を集中しながら、普通に泳ぐ練習をしました。プール底を蹴ってスタート後、手を3回掻くというリピートからスタートし、次に5回掻き、それから7回掻くというリピートへと移行しました。各リピートで手の掻きを2回足し、息継ぎを1回入れるようにしました。奇数のラウンドでは左側で息継ぎをし、偶数のラウンドでは右側で息継ぎをしました。最後のラウンドでは、手を3回掻くごとに1回息継ぎをするようにしました。ここでは更に、息継ぎの際には、リカバリーの腕に沿って「体をまっすぐに伸ばす」というフォーカルポイントを追加しました。それはまるで魔法のごとく、効果てきめんでした。

息継ぎ練習のステップ(ビデオ)

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パウエルの本職は管理弁護士ですが、生まれつきの教師でもあります。ポーランドのワルシャワにある中学校で働いています。彼はまたポーランド全域でワークショップを展開しながらTIを経営管理しています。現在は、カンピノスの国立公園周辺でのランニングとバイクで補強がてら週に3回泳いでいます。趣味は読書、エキゾチックな料理そしてガーデニングです。

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