1年前、トライアスロンを新しい趣味として選ぶことにしました。ただ唯一の問題は、これまでずっと泳いできたのにも拘らず、クロールを一度も習ったことがないことです。トライアスロンにクロールで泳がなくてはいけないという決まりはありません。新米トライアスロン選手たちの多くは安全に岸までたどり着くために、平泳ぎ、横泳ぎ、はたまた背泳ぎに至るまで様々な泳法で泳ぎますが、クロール以外で泳ぐのは、まだ始まっているかいないかの時点で深みに嵌まり込んでしまうようなものです。
とりあえず私の通うプールのライフガードにレッスンを頼み、すぐにクロールを始めました。自分でも気は長い方だと思いますが、このライフガードが(懸命に教えようとしてくれて、本人も泳ぎは上手いのですが)、私を救うことはできないことにすぐに気がつきました。という訳で、まあどの道これ以上下手になることもないと、クロールを単独で学ぶ決意をし、手当たりしだいに水泳のDVDをオーダーしました。幸いにも「カンタン・クロール」が最初に手元に届き、その週末にさっそく始めることにしました。ノートパソコンとヘッドフォンを持参してDVDを見ながらプールを出たり入ったりしてレッスンを1つずつこなしました。

各レッスンに週末すべてを費やし(土日で練習時間合計は6時間)、1ヶ月もしないうちに1つずつのピースが全部つながって、ようやく「魚のような泳ぎ」の意味を理解しました。従来私の泳ぎはのっぺりしていて、懸命にキックをし、「滑るように」進むなどまるで想像もつかない状態でした。TIを始める前は、専門家の助けがないのは言うまでもなく、泳法なんて人生「後半」にして学ぶには難しすぎると考えていました。しかし、全レッスンを練習し終えて、体に滲みこませることで、ストロークの各部分などと特別意識することもなく、それぞれが自然に体に織り込まれていきました。素人が全くのゼロから効率よく泳ぐ方法を単独で習得できることに大変驚きました。

数年前に肩の手術をしたのが原因で、私のストロークがいくら効率よくなっても上手な泳ぎを妨げるのではないかと心配しました。執拗な肩の痛みが数ヶ月続いたので、TIのウェブで探して、私の地元ニューヨーク州ロングアイランドのTIのコーチであるジョー・ペトラッシュ氏に連絡を取りました。彼は自宅のエンドレスプールでレッスンをしていました。かいつまんで言うと、ジョーとは2時間レッスンを3回したのですが、トレーニングを受けたTIコーチの違いをはっきりと認識しました。私たちの共同作業の終盤には、全く痛みを覚えずに泳いでいました。

TIのドリルを練習したり、エキゾチックなフィストグラブを着用している時は、毎回のように好奇心旺盛なスイマーに、何をしているのかを尋ねられたりフォームが綺麗だと褒められたりしました。大抵の場合、熱意を抑えきれずに彼らにいくつかの基礎を教えました。私の短期間のTIの練習経験によって、すでに他人にいくらかの基礎動作を教えられるまでになり、練習を始めてすぐに泳ぎが大きく改善したのが分かってとても嬉しかったです。本業である医者の他に、私はカレッジや高校で標準テストのための家庭教師をしています。生徒たちのテストの詳細を眺め、彼らがテストを受けるための技術を調整しながら、吟味したアプローチで教えています。気の短い生徒には、テクニックに焦点を絞った教え方に苛立ちを覚える者もいますが、私を信頼して、答えをだらだらと見直すことよりプロセスに集中する生徒たちは、素晴らしい結果を出すようになります。

こんな理由もあってトータルイマージョンに自分をすんなり重ねたのかもしれません。ほぼ全部の水泳関連のDVDを見てみると、TIがいかにユニークであるかがよく分かります。他の方式は、一方的に水泳を押し付けてきます。TIは、カンタンにこなせるステップに解体して「誰にでも」習得可能にし、ただ泳ぐのではなく学び方を教えてくれるのです。こうして得た理解は、他にも広く伝達されます。

次のシーズンにオリンピックディスタンスのトライアスロン、そしてその翌年にはハーフ・アイアンマンとアイアンマンを制覇したいという希望を持ち始めました。今はこの目標を達成する自信があります。さらにはTIへの情熱を、今後ずっと他のプールメイトや友達、そして家族と分かち合えるのを楽しみにしています。

マイケル・カリリ医師は、ニューヨーク州ロングアイランドのノースショア病院で内科のインターンをしています。もうすぐフロリダ州マイアミビーチのマウント・サイナイ・メディカルセンターで放射線の研修医として働く予定です。山のような書類や病院のおきまりごとと奮闘していない時には、水泳、バイク、ランニング、そして強化トレーニング、また標準テストの家庭教師を楽しんでいます。
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