2BKと体幹の回転については過去のディスカッション・フォーラムの投稿でも随分たくさん目にしました。体幹で泳ぐ感覚を磨いてくれる経験が今朝もいくつかありました。特に、2BK、腰の回転、矢を刺すような手の入水、がまんの手、そして水をつかむなどの各スキルを上手に出来るようになるまで集中するのはとても大切であることを理解した上で、それらが「永久機関スイム」と呼ばれるラクに力や推進力を生み出す技術の「塊」の統合にならなくてはいけないことに気が付きました。
ウォームアップ
リラックスしながら泳ぎ、足の動きを観察しました。すると、まとまりのない2BKをしており、ビートとビートの間につま先を絶えず細かくパタパタと動かしていました。体の下側の足の膝はビートする前に必要以上に曲げられ、時にはビートすること自体をスキップしたりもしていました。

フォーカス1:バランス
頭の先からつま先までバランスすることと、右端から左端までしっかり安定することに集中するようにすると、ビート間に足をパタパタさせることなくキレイに2BKをするのがずっとラクになりました。また最大限に押し出す力を生み出すためには、膝を曲げるのは最適な方法でないことにも気が付きました。「圧縮」(私にはこのように感じられました)の間中、双方の足を出来るだけ近づけてまっすぐに保つことに集中しました。そして、ちょっとでも気がそれてしまうと足はすぐに本能の赴くまま勝手に動いてしまうことも知りました。

この様な動きのコントロールをマスターする間、筋肉への力の入れ具合にも気をつけなくてはいけません。泳いでいる間、足は常にリラックスしているべきなので、水面のすぐ近くに保つ、あるいは推進力のベクトルに沿ってまっすぐにするために筋肉に余計な力をかけないようにします。これは、きちんとバランスすることで可能になります。4秒から5秒足の力を完全に抜いて再びキックをするようにして、力の入れ具合をいろいろ実験してみました。足がすぐに沈んで、小刻みにつま先を動かさなくてはいけないような場合は体がバランスしていない証拠です。

フォーカス2:腰の回転
泳ぎの難易を決め、動きの根源でもある体幹の回転を再び練習することに好奇心をそそられました。2BKを含めキックを全くしないで体幹を回転させようとすると、体が回転しすぎてしまって、ストロークが上手くいかないことがわかりました。「メールスロット(ポストに手を差し込むように手を入水するフォーカルポイント)」に回転を統合させるのはとても難しく、どうしても小刻みに足をパタパタさせてしまうようになりました。

という訳で、2BKなしには体幹の力を発揮できないという結論に達しました。いろいろなドリルで腰を動かすのは何もしないよりはいいし、それは2BKを習得するためのステップになりますが、体幹の回転と2BKは切り離せないことが解りました。2BKと腰の回転の双方にフォーカスするととても上手くいくのですが…

フォーカス3:腕のリカバリーとスケート・ポジション
2BKと腰/体幹の回転をうまく調整して、ずっと気分よく50メートル×16のリピートを泳ぎました。それでも何かピンと来ません。上半身と体幹の回転、そして2BKとの関係をより深く意識しながら25メートルを何度か往復しました。すると足に圧をかけようとする時に腕が少しだけ遅れるのを感じました。体の「高い側」を下に回転する時、肩は腰よりも水面から突き出てしまい、抵抗を増やして推進力を妨げていることを実感しました。

また、体全体を通じて「調子」を維持することで体幹の力が必要な部分に発揮されることについてテリーの言わんとするところを理解しました。まず炭素繊維のロッド(強いけれど柔軟)によってつながっているかのように肩と腰を回転させるように集中し、それから「メールスロット」を肩と腰の回転に統合させることに集中しました。これによって矢を刺すような腕の入水や、回転、そして2BKなどの個々の要素が一つの「塊」として一体化するのです。

私の今年の目標は、より速く泳ぐために数年練磨してきた効率のよい動きの土台を使うことです。より速いストローク率と心拍数でもこれらの動きを維持するための調整を進展させることによってスピードが生まれるとテリーは強調してきました。そして、スピードを出すことによって抵抗が劇的に増すので、力も同様に必要になるのです。その力を生む最良の方法は、ストロークの動きと体幹のより優れた調整と統合です。強い体幹の筋力なしには「そのうちすぐにばらばらになりはじめる」のです。

このようにして2BKの集中練習は2つの重要な効果をもたらしました。調整と認識が目に見えて改善しただけでなく、練習後、内股と同様に体幹の筋肉にとってもかなりのワークアウトになったことを感じました。スピードの出ない状態に陥ったとしても、それは運動支配システムがドリルや意識的な練習からインプットされたものを処理している段階なのかも知れません。しかし、それはまた体幹がより速いスピードでのテクニックを維持するのに力不足である可能性もあります。双方を同時に練習できるのは嬉しいことです。

ピーター・スコットは1995年に始めてTIの本を手にし、以来魚のような泳ぎを目指して練習に励んできました。2001年にカナダで行われた「フリーダイビング国際チャンピオンシップ」に参加後、書き物、アート、写真、フリーダイビング、水泳、そして旅行などを通じて海洋の探索を続けています。彼のウェブサイトwww.holdyourbreath.ca. をご覧下さい。ピーターは現在フリーダイビングとその他水中の趣味に関する本を執筆中で、またブリティッシュコロンビア州のバンクーバーでTIのコーチになる準備を進めています。
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