A:アリソンへ、
もし体が沈みがちでキックが苦手とあれば、背浮きのバランスドリルよりも、フィッシュやスケーティングを集中して練習することをお勧めします。パートナーがいなくても心配はご無用。ワークショップ参加の際には必要なだけ手でサポートしてもらえます。それまでは想像力を発揮してパートナーに手を引っ張ってもらった感覚を真似て、主にリラックスすることに焦点をあてて練習します。下記の要領で試してみてください。
1.
壁またはプールの底を蹴ってスタートし、伏し浮きで体をまっすぐに伸ばした姿勢になるキックをせずにどのくらい前方に進む確認します。
顔は真下、すなわち頭と体は一直線にしてできるだけ抵抗を少なくするようにします。10回以上これを行い、主にリラックスした感覚を体にしみ込ませ、ラクに前進することに重点を置きます。前進する時には力を抜いて水に支えられる感覚を大切にします。たとえ距離は短くても水に支えられて滑る様に進む感覚を体験したら今度は静かにキックをしてみます。
この練習段階では主に、「つま先をパタパタと細かく動かす」キックです。目標は、壁を蹴ってスタートしてから、いかに効率よく推進力を維持できるかを見定めることです。そして、この感覚をフィッシュやスケーティングのドリル練習をする際の手引きにしましょう。
2.
同様に壁またはプールの底を蹴ってスタートし、フィッシュとスケーティングの練習をします。
これらのドリルにおいても、1の時と同様に体の力を抜いて水に支えられている感覚を体験することを目的に、キックをしないで伏し浮きで体を滑らせます。それから、コンパクトにつま先をパタパタと動かして軽くキックをします。推進力がなくなったら立ち上がって息継ぎをし、再び壁またはプールの底を蹴ってスタートします。
はじめにフィッシュそして次にスケーティングの順番で、伏し浮きで滑るように進むリラックスした感覚が身に付くまで10分以上、各ドリルを繰り返します。
3.
スケーティングの練習に息継ぎを入れてみます。
壁キックでスタートして、スケーティングで軽く静かにキックをしながらゆっくりと前進します。DVDに示されている様に、体と一直線になるように腕を伸ばして仰向けに体を回転して息継ぎをします。再び体を元の姿勢に戻して、キックをします。それから、立ち上がってそれまでの練習を振り返ります。
スケーティングのドリルが息継ぎをする前と同様に上手にできるようになるまで、この息継ぎを1回入れる練習を繰り返します。達成後も息継ぎを入れるのは2回までとします。(壁キックでスタート、軽いキックでのスケーティング、1回目の息継ぎ、軽いキックで再びスケーティング、2回目の息継ぎ、再びスケーティング) この2回息継ぎを入れるスケーティングの練習を、2回目の息継ぎが1回目の時と同様にリラックスしてできるようになるまで繰り返します。このやり方で距離を徐々に伸ばしていきます。
(回答:テリー・ラクリン)
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