TIではまず第1段階として上記のような「苦しいバタフライ」を卒業するために、
- 水しぶきや泡をできるだけ立てずに静かに泳ぐ
- うねりを最小限にしながら前方向への推進力に転換する
- キックを最小限にする
- 姿勢を水面直下に保ち、頭を沈めないようにして毎回呼吸を実現する
- うねりのリズムを足で作らず手で作る
「ラクラク・バタフライ」を習得します。ラクラク・バタフライは通常のバタフライとは見た目に異なりますが、泳法上はバタフライであり、見た目にもとてもラクそうです。泳いでいる本人もとてもラクで、激しく泳いで疲れるバタフライのイメージとは大分違っているのでおかしくなり、つい笑ってしまうことから別名「笑うバタフライ」とも言われています。このラクラク・バタフライをマスターすれば、50m泳ぐことはそれほど難しいことではありません。休み休み泳げば1,000mでも泳げてしまいます。ラクラク・バタフライは平泳ぎのドリルと同じ姿勢のドリルを中心に行うことでマスターして行きます。
ラクラク・バタフライをマスターした後で、主にシングルアームによる練習を行いよりきれいに、速く泳げるバタフライを目指します。ラクラク・バタフライでバタフライの主要なポイントは押さえてあるので、あとは体のうねりや手のリカバリー動作をさらなる推進力に変えるだけです。
このように2段階でバタフライをマスターすることにより、「ラクで、きれいで、速いバタフライ」を短い期間で身につけることができるのです。