カンタン・クロールで多くのスイマーのスイミングライフを変えてきたTIでは、これまでに4種目(クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ)のドリルをビデオやDVDで出版し、ワークショップ(講習会)を行っています。しかしクロール以外の種目については1998年にビデオ化されて以来パッケージとしては更新されておらず、専らワークショップやプライベートレッスンにおいて最新のドリルが導入されていました。
TIジャパンでは残り3種目のDVD化について米国TIからの出版許可を得たため、2006年初頭よりカンタン・シリーズとして3種目のDVDを出版します。これに先立ち、平泳ぎを11月から、またバタフライを12月から集中レッスンとしてご提供することになりました。
TIでは平泳ぎおよびバタフライを総じて「短軸の泳ぎ」(Short
Axis Strokes)と呼んでいます。これは両種目とも腰(正確にはへそ下)を軸とした「うねり」が基本になっているためです。一方クロールと背泳ぎは頭頂部から背骨にかけての「長軸」を中心にした回転により推進力を得る「長軸の泳ぎ」(Long
Axis Strokes)と呼びます。カンタン・平泳ぎではこの「うねり」を基本として、カンタン・クロール同様「抵抗の少ない姿勢」「かきや蹴りを意識しない」「体幹を使って進む」という魚のように泳ぐための基本原理を適用することで、よりラクに、よりきれいに、そしてより速い平泳ぎを実現しています。