A.人間が水中にいるときの本能は
・手をぐるぐる回す
・足をばたばたさせる
・頭を上げる(腰や足が沈む)
であることをまず理解しましょう。手をぐるぐる回したり、足をばたばた動かしたり、腰や足が沈んでいる姿勢で泳ごうとすれば当然疲れます。つまり本能が出ている状態で泳ぐと疲れることになります。
ではどのようなとき、泳ぎに本能が出てしまうのでしょうか。不安になったり、苦しくなったり、安心したり、一生懸命になったり…感情が出ると本能も出てきます。うれしいときでさえ本能が出てくることがあります。
また感情が強くなると筋肉が緊張します。この筋肉の緊張は推進力には全く関係がないので、エネルギー消費の点からみれば浪費することになります。
従ってラクに泳ぐためには、「がんばる」「不安になる」などの感情をできるだけ排除し、頭から体に対して意識を働きかけることが非常に重要になります。
まずは自分でフォーカルポイントを決め、意識をそのポイントに集中してください。またフォーカルポイントがとくに決めらないということであれば、ストローク数を数えるだけでも感情や本能を抑えるのに効果があります。(回答:竹内慎司)
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