カンタン・息継ぎ
 クロールの1回のサイクルで左右の足を1回ずつキックするツービート・キックは、遠距離をラクに泳ぐのに最もよく使われる方法で、遠泳の競技やプールでのレースでもとても効果的です。ツービート・キックはリラックスしたリズムでキックをするので、疲れにくく、安定したペースで泳ぐことができます。今回はバランスと姿勢(ボディーライン)を改善するためのツービート・キックの使い方について説明しましょう。
 米国TIでは読者がウェブ上で質問・発言できるディスカッション・ボードを運営していますが、読者の一人ゲリー・ダウソンは、「ポイントはあまり足を使いすぎないことです。ツービート・キックで私の泳ぎは大きく変わりました。つま先同士が触れるところから、数センチ離れるまで、蹴りのペースを細かくコントロールできるようになりました。」とコメントしています。

 ツービート・キックで左右の足の開きを意識することは、ポイントを1つにしぼったとても有効な練習方法です。手を入水させる時に両足のつま先が触れるのを確かめて、それからもう一方の手の入水の際に、同じようにつま先が触れたかを確認します。

 つま先を合わせるフォーカルポイントで、以下2つのことが身に付きます。

1) より抵抗を減らすことに気をつけるようになります。
 水中のより小さい「穴」を、まっすぐなボディーラインで、効果的に通り抜けているかを気をつけます。つま先を合わせる感覚がないと、体幹部と足が潜り抜ける“チューブ”から、足がはみ出している可能性があります。サーフボードに乗ってパドリングをするのに、足を完全にサーフボードの上に載せているときと海中に一部を投げ出しているときでは、進み具合が全然違います。ちょっとした抵抗が推進力に大きな影響を与えているのです。

2) バランスがとれているか、また左右対称になっているかを確認できます。
 
私の場合、左手をスライスさせるように入水する時にはつま先同士が自然に触れますが、右手の入水の場合は、かなりじっくり集中して行わなくてはいけません。このことは左手を入水するとき(右手を伸ばしているとき)の方が、より抵抗の少ない姿勢になっていることを意味します。

 そして、サーフボードの時と同じく、つま先が触れているときの方が、手をスライスして入水するときに前向きのエネルギーを感じることができます。

 下は私がジッパー・スイッチを行っている写真ですが、左手を入水した直後に足が一直線になり、体全体が抵抗の少ない姿勢をとっています。ドリルでまずこの感覚を養ってから、クロールに取り入れてみましょう。

 下の写真は、クロールを泳いでいるときの右手の入水直後の姿勢です。つま先が触れているのがわかります。右手の入水では、じっくり集中してこの体勢を作り上げなくてはいけませんが、これをマスターして、私の泳ぎは大きく変わりました。

 ©Easy Swimming Corporation