泳ぎのクセを35分で直す方法 イージー・スイミング・ファウンダー 竹内慎司

 2019年9月10日

あなたはラクに長く泳げていますか?
他人が見て「あんな風に泳ぎたい」と思われていますか?
ラクに長く、あるいはきれいに泳げないという場合、何かクセのある泳ぎになっていませんか?
新しいメソッドを使って、泳ぎのクセを35分で直すことができるようになりました。
実際に参加された方のビデオを見ながら、解説しましょう。

○水泳学習の新しいメソッド「ファスト・ラーニング」
ファスト・ラーニングは、水泳の技術を身につけるための新しい学習方法です。
脳の活動に焦点を当てて、正しい動きを短期間で身につけることに主眼を置いています。
初心者の方にとって苦痛である、プールの練習時間を最小限にした練習方法に特徴があります。

○ファスト・ラーニングにおける技術習得のステップ
ファスト・ラーニングでは、「解釈」「動作」「記憶」のステップで技術を身につけます。
一つの技術を記憶したら、次の技術も同じようなステップで取り組みます。

1.解釈
どのような動きをするのかについて、基本的な方針を決めるのが「解釈」です。
正しい動きを行うためには、水泳の本質を理解して正しく解釈することが大切です。

2.動作
解釈に基づいて、動きを作ります。からだの各部位に対して詳細な指令を出すことで、より正確な動きを行うことができるようになります。
なお動きをゼロから作ると、その後の記憶が大変です。そこで記憶しやすくするために、これまで自分が培ってきた「様々な動き」を転用します。

3.記憶
正しい動きを作ったら、その動きを記憶することが必要です。
短期間で記憶するために、陸上で「動きの繰り返し」、水中で「感覚による修正」を行います。

「解釈」「動作」「記憶」の関係は、次の図のようにサイクルになっています。一つの技術について解釈ー動作ー記憶を行ったら、次の技術に取り組みます。

○クセが直らないのはなぜ?
クセとは、

  • 間違った解釈に基づいて
  • 間違った動きを
  • 記憶している

状態です。

間違った動きを間違っているとわかった段階で、クセを直して正しい動きをすることはできます。
レッスンを受けているときがそうですね。
ただしその正しい動きを記憶しないと、すでに記憶済みの動きに戻ってしまいます。
レッスンを受けてもそのうちに元のクセに戻るのはこのためです。

正しい動きをいち早く記憶するためには、解釈自体を変える必要があります。
逆に解釈を変えることができれば、正しい動きを作って早く記憶することができます。

○上達に差ができるのはなぜ?
いわゆる「運動神経の良い人」とは、動きを見たときや説明を聞いたときに、自分の持つ「動きのストック」の中で似通ったものを選んで、その動きを少しだけカスタマイズします。
動きのストックは全て記憶済みなので、新しく覚えるのはカスタマイズした分だけとなり、覚えなければならない量は少なくなります。このため上達が早いのです。

一方「運動神経の鈍い人」は、動きを見ても新しく作る必要があります。作る手順が膨大なため、それぞれにモレや間違いが発生するだけでなく、覚える量も多くなるため、正しい動きを記憶することが難しくなります。

ファスト・ラーニングは、このような差を解消するために考え出された学習法です。水泳の動きを日常の生活の中の動きのレベルまで分解することで、運動の苦手の方でも正しい動きを覚えやすくしています。

○ファスト・ラーニング実証実験の結果
解釈を変えることで、どこまでクセが直るのか。
解釈を変えることで、どこまで水泳がうまくなれるのか。
実際にお客様を対象にして実験してみました。

この実証実験は以下のように進めました。

  • 脳のトレーニング:20分
  • クロールを撮影
  • 陸上で動きを作る:25分
  • プールでドリルを学ぶ:35分
  • クロールを撮影

ビデオ分析による泳ぎの確認や、改善すべきポイントの指摘は全く行いません。
クロールも撮影以外は泳いでいません。
ドリル練習は初めてか、自分で何回か試した程度です。
陸上では動きを作ることに集中して、プールでは動きの結果どのような感覚が得られるのかに重きを置きました。

これまで実施した結果です。参加された方全てのビデオを公開しています。
いずれの方も、前後のバランスが改善されるとともに泳ぎの速度も大幅にアップしました。

Aさん 40代後半男性

前後のバランスが良くなり、リカバリーの手の動きがなめらかになっただけでなく、スピードも20%速くなりました。

Bさん 40代前半女性

手でかいて進む泳ぎから、入水する手を素早く伸ばして加速を得る泳ぎになってラクに速くなりました。

Cさん 60代前半男性

入水して肘を素早く伸ばすことで、姿勢が安定してスピードが30%以上速くなりました。

Dさん 60代後半女性

両手を素早く動かして斜め姿勢を切り替えることで、推進力が生まれて姿勢が安定しました。

○ファスト・ラーニングのこれから
クセは、正しい解釈と動作によって上書きできることがわかりました。
今後は様々なタイプのお客様を対象にレッスンを行うことで、さらに効率のよい学習方法の構築を目指します。

ファスト・ラーニングを体験したいなら、このレッスンがお勧め!
50mがやっとの初心者限定です。
十分な結果が得られ次第体験レッスンは終了しますので、お早めにお申し込みください。
詳細は以下のページでご覧ください。
https://eswim.jp/workshop/fast_learning.htm

泳げるけどクセを直したい、ラクに泳ぎたい、速く泳ぎたいという方はプライベート・ワークショップがお勧めです。
詳細は以下のページでご覧ください。
https://eswim.jp/workshop/private_ws.htm