サプリメントは必要なのか? TIシニアコーチ 中村大輔

 2019年8月10日

中村コーチ

TIジャパン・シニアコーチの中村大輔です。
いつもトータル・スイム・マガジンをご覧頂きまして、ありがとうございます。
さて今回は、ここ最近お客様から立て続けに質問があったことをお話ししたいと思います。

今回のテーマは「サプリメント」についてです。
世の中には様々な種類のサプリメントが販売されていますが、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

サプリメントは以下のような用途を想定して販売されています。

  • 日頃の食事だけでは補い切れない栄養素がある時
  • 何らかの体調不良、もしくは病み上がりで体力が低下している時
  • 強度の高いトレーニングを行って著しく身体が疲労している時
  • 加齢と共に減少していく成分を補給する
  • 人間の体内では生成できない成分を補給する

これらの条件を満たす場合には、普段の食事に加えてサプリメントを服用することは有効的な手段になる場合があるでしょう。
しかし忘れてはならないのは、体力回復において最も重要なのは「栄養価の高い食事」と「休養」であるということ。今の自分に必要な栄養素は何かを明確に認識して使用すべきです。サプリメントの効能を過信することは禁物です。

それから、最後にもう一つだけ…

日本アンチドーピング委員会(JADA)の集計によると、過去5年間の日本人によるドーピング違反の約半数はサプリメントによるものです。現行法ではサプリメントというのは医薬品ではなく「食品」として扱われる為、医薬品のような細かな成分を表示する義務がなく、記載のない違反成分が含有されている場合があるので要注意です。
その上で、違反成分が含まれていることを知りながら服用して競技会に参加することはスポーツマンシップに反する行いとされています。

ジュニア選手・マスターズスイマー・トライアスロン愛好者の皆さん、絶対に止めましょう。