水泳上達の法則:繰り返し練習すれば上達する。 トータル・イマージョン代表 竹内慎司
2019年6月10日
水泳が上達するためには、何が必要でしょうか。
一生懸命真面目に練習していれば、必ず上達するのでしょうか。
これまでの練習経験や指導経験に基づいて、水泳上達の法則についてまとめました。
自分に合った法則を選んで、実践してみましょう。
上達することが実感できます。
繰り返し練習すれば上達する。
新しい技術を身につけることとは、新しい姿勢や動作を覚えることです。
単語の暗記と同じように、新しい姿勢や動作を覚えるためには、繰り返し練習する必要があります。
繰り返し練習するときには、陸上の練習が効果的です。
なぜなのかを見てみましょう。
25mがようやく泳げる人の、プールでの練習イメージは次のようなものです。
25m泳ぐのにかかる時間:40秒
次に泳ぐまでの休憩時間:50秒
25mのストローク数:30
45分プールの中にいたとして、
泳いだ距離:45分÷90秒×25m=750m
ストローク数:750÷25×30=900
1回のプール練習で900ストローク程度です。
プールで泳ぐためには、前後の着替えの時間も考える必要があります。
前15分、後30分と考えると合計90分で900ストローク、1分で10ストロークです。
一方陸上で練習する場合:5分間で240回は練習できます。1分で50ストロークです。
つまり、プールで練習するよりも、陸上で練習する方が時間あたりのストローク数は5倍になるのです。
動作を記憶するという観点では、継続することも大切です。
900ストロークを練習するのに一度に90分かけるよりは、5分間で240ストロークの練習を4回行った方が、動作を覚えやすいのです。
また脳にタスクを与えることで、練習の負荷を上げることもできます。
正しい姿勢や動作を覚えるために、陸上の練習を繰り返し行うことで、プールに行くよりも短期間で上達することができます。