水泳上達の法則:練習内容を決めて練習すれば上達する。 トータル・イマージョン代表 竹内慎司

 2019年5月10日

 水泳が上達するためには、何が必要でしょうか。
 一生懸命真面目に練習していれば、必ず上達するのでしょうか。
 これまでの練習経験や指導経験に基づいて、水泳上達の法則についてまとめました。
 自分に合った法則を選んで、実践してみましょう。
 上達することが実感できます。

 

練習内容を決めて練習すれば上達する。

  • 新しい技術を身につける
  • 今身につけている技術をさらに高いレベルにする

それ以外は「時間を費やしてからだを動かす運動」であり、練習とは呼びません。

これから行うことが、「新しい技術を身につける」ためのものなのか、「今身につけている技術を高める」ものなのかを決めてから、練習に取り組む必要があります。

「新しい技術を身につける」練習であれば、

 ー部分的な動作を繰り返し行う

 ー動作の結果得られる感覚や状態(フィードバック)を観察する

という練習でスタートして、

 ーフィードバックを望ましい状態と比較する

 ー一致しなければ修正してさらにフィードバックを比較する

という流れを繰り返すことになります。

この練習にはプールだけでなく、陸上で行う練習も含まれます。動作を早く覚えたければ、陸上の練習を取り入れることが有効です。

一方「今身につけている技術を高める」のであれば、

 ータスクを新たに加える

 ータスクの結果を評価する

 ー望ましい結果が得られない場合には、意識するポイントを変えてタスクを行う

 ー望ましい結果が得られたら、新たなタスクを設定する

という流れを作ることになります。

速く泳ぐ/長く泳ぐための練習も、この技術を高める練習と同じ流れです。

例えば、休憩時間をタスクとするのであれば、

  • 25mを泳いで60/45/30/15/0秒休憩で次の25mを泳ぐ
  • 60/30/10/0秒休憩で25mを4/6/8/10回泳ぐ

など、休憩時間を次第に減らしたり、繰り返し泳ぐ回数を次第に増やします。