正しいローリングを身に付ける体操 TIシニアコーチ 中村大輔

 2019年4月10日

中村コーチ

TIジャパン・シニアコーチの中村大輔です。
いつもトータル・スイム・マガジンをご覧頂きまして、ありがとうございます。今回はクロールと背泳ぎにおけるローリング動作についてワンポイントお伝えしようと思います。

以前のコラムで高橋コーチが「ローリングは基本動作」と記述していたことがありましたが、私も同じ考えであり、日頃よりクロールと背泳ぎではローリングを重要視して指導を行っています。
一方、ドリルでローリングの練習を行うと、顔も一緒につられて動いてしまう人が少なからずいます。首と体幹の動きが上手く分離できていないことが原因と考えられます。

そこで首と体幹を分離する簡単な体操を一つご紹介します。

  1. ローリングは肩〜腰にかけて一体になるよう動かす(赤い矢印)
  2. 次に顔をローリングしている方向と反対方向に動かす(青い矢印)
  3. 頭の中で「1・2・1・2…」とカウントを取って顔と身体を連動させる

はじめは顔を45度程度動かして、慣れてきたら「30度→20度→10度」と動き幅を小さくしていきます。顔が止まっているように見えたら適正に分離できている状態です。

この体操は、首回りの動的ストレッチとしても有効です。ただし、勢い良く動かすと首を痛める場合がありますので留意してください。鏡の前で行ったり、パートナーがいれば動画で撮ってもらうと尚良いでしょう。