水泳上達の法則:目標が具体的であるほど上達する。 トータル・イマージョン代表 竹内慎司
2019年4月10日
水泳が上達するためには、何が必要でしょうか。 一生懸命真面目に練習していれば、必ず上達するのでしょうか。 これまでの練習経験や指導経験に基づいて、水泳上達の法則についてまとめました。 自分に合った法則を選んで、実践してみましょう。 上達することが実感できます。
目標が具体的であるほど上達する。
上達とは過程、つまり「道のり」のことです。
目標が具体的になるほど、どのルートを通ればよいのかが正確になると同時に、どこまで進んでいるのかがわかるようになります。
人間はどこまで進んだかをとても気にします。
どこまで進んでいるのかがわからかないと、行動するために必要な「やる気」をなくします。
やる気を保つためにも、どこまで上達したかという「現在位置」を知ることが大切です。
目標を具体的にすることで、いくつかの段階に分けることができます。
それぞれの段階をクリアしたら、次の段階に進めばよいわけです。
それでは具体的というのは具体的にどう決めれば良いのでしょうか。
まず数字にできるかどうかです。距離や時間があります。
25mなど定めた距離のストローク数や呼吸の数、呼吸しないで泳ぐストローク数もあります。
一旦数字にできれば、あとはその数字になるまでのステップを作れば良いのです。
きれいに泳ぐという目標を立てたときは、「きれいに泳ぐ」を具体的に決めます。
例えば、次のようなことを目標にします。
- からだを水面と平行に保つ。
- 手を入水するときのしぶきをなくす。
- キックの蹴り幅を足のサイズより小さくする。
- 水上に手を出すときに肘から出す。
- 左右のリカバリーの軌跡を同じにする。
- リカバリーで肘から先をリラックスさせる。
ラクに泳ぐという目標では、
- 4/6/8/10ストロークを息継ぎなしで泳ぐ
- プールの半分まで息継ぎなしで泳ぐ
など息継ぎなしで泳げることは、ラクに泳ぐ指標に使えます。
また
- 25mを泳いで60/45/30/15/0秒休憩で次の25mを泳ぐ
- 60/30/10/0秒休憩で25mを4/6/8/10回泳ぐ
など、休憩時間を次第に減らしたり、繰り返し泳ぐ回数を次第に増やすことも目標設定に有効です。
目標が具体的であるほど、上達の度合いがわかってやる気が出てきます。
具体的な目標を立てて練習しましょう。