クロール改造計画:山形満さん トータル・イマージョン代表 竹内慎司

 2019年3月13日

スイマーの情報
氏名:山形満さん(仮名)
水泳の目的:健康のため
現在の問題点:25m泳げない

ビデオURL:https://tiswim.vids.io/videos/e89ddeb11d1ce5c860/video-analysis-03

 

写真1
写真2

ビデオでわかるカイゼンポイント

最大のカイゼンポイントは息継ぎです。
今は「水中の手で水を下に押して」「頭を起こして」息継ぎしています。息継ぎが苦手な人はこのように泳ぐ人が多いですね。
陸上で生活している人間は、水中で頭を寝かせるととても不安になります。そこで息継ぎするときに、頭を立ててしまうのですね。
頭を立てるときに、水中の手で水を下に押して支えにしようとしています。ところが水は支えにならないため、手が沈んでからだのバランスが崩れています。
このバランスが崩れた状態をとりもどすために、右手のリカバリーを素早く行っていますが、手をコントロールすることができないので、おおきな水しぶきを作って抵抗を増やしています。

クロール改造計画
クロールを改造する手順は以下の通りです。

  1. 息継ぎの意識を変える
  2. 息継ぎのための「コマンド」を作る。
  3. 繰り返し練習して、コマンドを暗記する
  4. コマンドを実行することで効果が出ることを確認する。

○「頭を上げる」から「顔を回して口を出す」へ
人間は本能的に「脳」を水上に出そうとします。しかし水上に出さなければならないのは脳ではなく「口」です。そして顔を回せば口を最短で水上に出すことができます。
まずは顔を回すという意識に変えることが大切です。

○頭頂部:回転の軸にする
顔を回すためには、軸が必要です。右側で呼吸をする場合は、左手の人差し指を頭頂部に当てて、頭頂部を軸にして肩を回してみましょう。肩につられて顔も回すようにすれば、この回転が息継ぎの基本になることがわかります。

○リ入水する手:水中で伸ばすときにからだを回して口を水上に出す
入水する手を水中で伸ばすとき勢いを使って、肩と顔を回します。肘を曲げて入水すれば、入水した手の肘が伸びたときに口が水上に出るようにタイミングを合わせることができます。これまでの、水中の手を支えにして頭を起こすのに比べて、はるかに早いタイミングで口を水上に出すことができます。そうすればより多くの空気を吸うこともできます。

○リカバリーの手:入水するまで見送る
顔を回して息継ぎできるようになれば、姿勢が安定するのでリカバリーの手をコントロールすることができます。具体的にはリカバリーの手を目で見て、入水するまで見送ります。入水するときにからが回るので、その回転を使って顔を水中に戻します。

○ドライランドで動作を「暗記する」へ
上記3つのポイントをコマンドとして、陸上で練習して暗記します。脳が暗記しないと、からだはコマンドを実行することができません。暗記には繰り返し練習が近道です。陸上なら好きなだけ繰り返し練習できます。

○コマンドによる効果測定
泳ぐときには、1つだけコマンドを意識して、どのタイミングで実施するか決めてから泳ぎます。
頭頂部を意識するときは、息継ぎをしているときも頭頂部が水面下にあることを確認します。頭頂部が常に水面下にあれば、下半身が浮いてラクに泳げるようになります。
手の入水動作と息継ぎをつなげるときは、肘が伸びたときに口が水上に出ていることを確かめます。これまでよりかなり早いタイミングで空気が吸い始められることが実感できます。
リカバリーを見送るときは、鼻から息を出します。リカバリーを見送ることで体重を前にかけることができるので、滑る感覚が増えます。
ラクに息継ぎできるようになったら、4ストロークに1回の息継ぎに挑戦してみましょう。姿勢がさらに安定して滑ることができます。

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