ボディポジションの作り方 TIシニアコーチ 中村大輔

 2018年11月10日

中村コーチ

TIジャパン・シニアコーチの中村大輔です。
いつもトータル・スイムマガジンをお読み頂きまして、ありがとうございます。今回は「ボディポジションの作り方」について解説をします。

まずボディポジションとは、水面に対する身体全体の位置を意味します。一般に身体が水面に近いほど受ける抵抗は減少し、平均スピードが上がります。

TIスイムを習い始めの方の多くはボディポジションが低く、大幅な抵抗を受けているケースが見受けられます。では、TIスイム流ではどのようにしてボディポジションを高くしているのでしょう。
ポイントは2つです。

  1. 姿勢を前のめりにする
  2. 浮力を味方につける

そこで、地元のプールで試してもらいたいことがあります。

  • 水中で中腰の姿勢になる
  • 両手を水面から30cm程度下げる
  • 顔を水に付けて真下を向く

すると身体が自然に前に傾こうとするはずです。これが「前のめり感」です。前のめり感に身を任せて倒れ込むと同時に、浮力によって水面方向に身体を押し上げる力が働きます。これでボディポジションが水面近くまで上がります。成功している人は背中に水面を感じるはずです。このことから、ボディポジションが低い主な原因は「前のめり感の欠如」にあると云えます。