水泳上達のための7つのレッスン レッスン7:一生改善し続ける TIスイム創設者 テリー・ラクリン
2018年9月10日
以前に紹介しましたが、ティム・フェリスさんは、たった8週間で、プールでの20ヤードがやっとだったところから、海での2000ヤードを楽に泳げるまでに上達しました。これは、意欲的または悪戦苦闘しているスイマーにとって、これは夢のような話です。ましてこれが、この先何十年も改善し続ける最初の一歩だとしたらどうでしょう。
ここで説明するスキルは、最初に習得するべき基本的なもので、最終的な目標ではありません。熱心に取り組み続ける限り、技術を磨き続けることが可能なのです。そして、TIにはクロールだけでなく、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎにおいても独習方はあり、クロールと同じように、バランス→ストリームライン→推進力の基本的なスキルに基づいて練習します。
どんな目標も達成
効率的なストロークを習得するだけでなく、有意義な目標も同時に達成できます。スイミングは他のスポーツに比べて、満足する目標を達成するためのオプションが多くあります。そして、独習法の先駆けとなったトータルイマージョンでは、そのすべてを思いのまま楽しむことができます。そのいくつかをここで紹介します。
最初の1マイルを泳ぐ
TIの独習ワークショップでは、退屈な動作を繰り返す必要はなく、シームレスに技術を身に付けることができます。バランスとストリームラインが改善するにつれ、もっと長く楽に泳げるようになります。
最初に楽に泳げる距離を2本泳ぎます。次に新しい技術を少しだけ取り入れ、無理なく4本泳ぎます。この様に、8本、16本と、目標の本数まで増やしていきます。決して無理をしないでください。常に技術を高めながらも楽に泳ぐことが大事です。各マイルストーン(最初の1キロ/1マイル等)を達成する度、疲れ果てるのではなく、やる気が出てきて、もっと泳ぎたくなるはずです。
1マイルをもっと速く泳ぐ
1マイル泳げるようになる頃には、自分に最適のストローク数が判ってきます。身長や身に付いている技術もその要因の一部です。テンポトレーナー(メトロノームのような音の鳴る電子テンポデバイス)などの使用も向上に役立ちます。
最適のストローク数に近い状態で1マイル以上泳げるようになったら、容易さや効率を変えずに、テンポの速さに適応する方法を習得し、楽に速く泳ぐレベルを徐々に高めるよう取り組みます。
このアプローチに従うことで、合理的な目標を設定し、それに必要なストローク数とテンポを調節し、着実に上達するための自分に合った練習メニューを作ることができます。そして、自分の神経系とエアロビックフィットネスが、目標レベルに達したら、次のレベルに進みます。推測や一般的な練習は止めて、満足感があり完全にカスタマイズされたトレーニングを是非始めてください。
既存の枠にとらわれない泳ぎ方
TIの技術は、オープンウォーターで楽に泳ぐために作られたものです。TIのコーチたち全員合わせて、10大会以上の全米マスターズオープンウォーター選手権で優勝し、いくつもの年代別記録を樹立しており、イギリス海峡横断を含む20以上の長距離を泳いでいます。
オープンウォーターでの自信と快適さを得ることで、水で占められている地球上の70%にアクセスできることを意味します。さらに、自然をもっと近くに感じることができ、トライアスロンや遠泳(5㎞と10㎞のスイミングは、それぞれハーフマラソンとフルマラソンを走ることに相当します。)、さらには、大陸から大陸へ泳ぐことも可能になります。(今度私は、ジブラルタル海峡-スペインからモロッコ-を3人のTIコーチと一緒に泳いで渡る予定です。)
スキル、持久力、スピード同様、オープンウォーターのための、賢明で意識が高く、目的が明確な方法をTIは指導します。より多くの目標を達成し、スイミングをより楽しめるようになります。
トータルイマージョンとは
この前書きでは、水中での技術と意識について説明させていただきました。是非TIのWebサイトをご覧になり、知識を深めてください。以下にウェブサイトからいくつか抜粋させていただきました。
優秀なコーチ陣
このシリーズでは、独習に焦点を当てていますが、実際に自分の進歩をコーチに見てもらいたいこともあるでしょう。TIの認定コーチは20ヶ国を超える国々に在籍しています。TIコーチは全員が同じスキル開発過程を修了しています。さらに重要なのは、彼らは皆同じ一連の原理と価値連を習得します。TIコーチは動作のスキルを指導するだけではなく、思考スキル、練習習慣、行動パターン、考え方をも高いレベルで指導します。つまり、TIコーチは、自分自身で積極的に習得と改善をし続ける能力をあなたに身に付けさせるのです。認定コーチとコーチによるワークショップはTIのウェブサイトでご覧いただけます。
ラーニング コミュニティー
TIの際立った特性は、著しく優雅なストロークではなく、スイミングに対する喜び、熱意、楽観です。評価の高い活動で、長い間抱えていた挫折感を克服し、問題を解決するスキルを身に付け、自立心を高めることによって、スイミングに対する熱意が生まれます。そして、他の人にその体験を伝えたくなるでしょう。
さらに、TIスイマーは、毎日少しずつでも改善しようとする努力「カイゼン」への関心も共有します。洞察、発見、実用的な知恵を、プールやオンラインでお互いに積極的に共有します。 元々限られたプロの間でのみ認識されていた、スイミングの改善における重要な知識が、今では普通の人たちにも広められています。悩みや質問があれば、 TIディスカッションフォーラム(英語)に投稿してみてください。きっと答えが得られるでしょう。