フィストスイムのおすすめ TIマスターコーチ 永瀬利得

 2018年5月10日

永瀬コーチ

TSM読者の皆様
お世話になっております。永瀬です。

今、レッスンにて集中的に取り組んでいるのが、水の中でのストローク動作です。
特にクローズアップしているのがスカリングなのですが、まず水を捉えるのに役立つのが「フィストスイム(ゲンコツスイム)」です。

やり方は至ってシンプルで、泳ぐ際に手のひらをグー(ゲンコツ)にして泳ぎます。
水を捉えようとするも、スカスカ感があるでしょう。
水をかく形状とすると、手のひらに勝るものはないのですが、泳ぐ際に気をつけたいポイントがあります。
それは手首からひじにかけての「前腕」部分になります。
手のひらよりも神経系統が過密ではないので、わかりにくいかもしれませんが、この前腕に水の引っ掛かりを感じるかということです。

フィストスイムの際には、普通の泳ぎのようなストロークリズムよりも、ゆっくりな動作を行います。
徐々に引っ掛かりを感じるかどうか、ストロークリズムを上げていきます。
前腕で水を感じるストロークは、水中でのエルボーアップができている証しです。
水を前腕で感じるようになったら、グーだった手のひらを通常のパーに戻します。

このパーの手のひらも、よく指の間を開けまいとして手のひら全体に力を入れて泳がれる方をお見受けしますが、一旦、合掌していただき、そのまま両手を開く程度でOKです。

冗談で「私を拝んでから泳ぎ始めてください」と声がけするのですが、指の間の隙間があっても構わないのです。

さて、本題に戻ると、手のひらを戻すとこれまで以上に水の引っ掛かりができていると思います。
「アンカーをかける」イメージはこれです。
ぜひ、お試しください。