Swim Like Shinji:年齢の数だけ100を泳いでベストを出す トータル・イマージョン代表 竹内慎司
2018年5月10日
スイム 5300yds
恒例のバースディスイムは、当日水泳大会だったことや、昨日は気温10度でやる気マイナスだったことなどで3日遅れで実施した。コンセプトは「タスクを全部変えて結局速くなる」である。インターバルで100を53本泳いでも達成感だけで何も残らない。53回異なる頭の使い方をすることで、結果として速く泳げるかどうかを確かめた。
アップ:5×100
1:水慣れ:胸で水を押す
2:フォーム確認:入水の角度と方向、水中の手のひらの向き
3:げんこつスイム:前腕で水を集める、スムーズに息継ぎができることを確認
4:ひとさし指スイム:リカバリーの指の向き、入水時の指の向き
5:クロール:手に水を当てて寄せて運ぶ
テンポピラミッド:10×4×100
テンポは1.15秒スタート、1.30秒まで0.05刻みで落として1.00秒まで上げる(10パターン)。
一つのテンポでげんこつ、ひとさし指、最小限の力、最大の力という4通りで泳ぐ。
- げんこつスイム:ゆっくりテンポでは入水動作を素早く行い加速を確保。速いテンポではなめらかな動作を意識。
- ひとさし指スイム:キャッチでは指に水が当たるように向きを変える。プル後の指の向きを横にする。プッシュ後の指の向きを後にする
- 最小限の力:手に水を当てながら「寄せる→運ぶ→放つ」ことで力を入れずに推進力を作る。
- 最大の力:入水てこ(水中の手を支えにして入水の手を入水直前に加速)、体幹てこ(水を運ぶときに体幹を支えにする)、フィニッシュてこ(入水した手を伸ばす直後にフィニッシュの加速を上げる)
げんこつとひとさし指では3ストローク1回呼吸で左側の息継ぎも練習した。息継ぎがうまくいかない場合は普段手で水を下に押して頭を持ち上げている可能性が高い。また頭を立てていることも原因になる。入水した手に体重をかけながら頭を回すことで口を水上に出す。頭を回す角度を15度上向き(あごを上げる)にすることで、得意な右側と同じような呼吸ができるようになった。
げんこつ→ひとさし指→最小限の力という順番で泳ぐことで、力の入れどころがわかってくる。4本目はその力を最大にして、ストローク数を減らせばスピードが上がる。第1セットの4本目のタイムは1分27秒9で、第7セット(第1セットと同じテンポ1.15秒)の4本目のタイムは1分23秒9と4秒アップ、第10セットの4本目は1分21秒1まで上げることができた。
ペース:3×2×100
力のいれどころが分かってきたところで、ペーススイムに移る。
リラックスペースである22秒から始めて、21秒、20秒をそれぞれ2回泳ぐ。
リラックスペースの1本目では5秒近く貯金ができたので、2本目では力を逆に減らしたものの結果は速くなった。
21秒ペースでは3秒貯金ができたので、力を減らして劣化しない泳ぎにして貯金を作った。
最後の20秒ペースでは力を強調することで1分15秒になった。練習中のタイムとしてこれまでで最も速いタイムであった。ここまで5000ヤードを泳いだにもかかわらず最速タイムが出たので驚いた。
究極の鍛錬
「究極の鍛錬」という書籍が面白い。究極の鍛錬にするためにはつまらないことの繰り返しが必要だということだが、げんこつスイムはまさにそれに該当する。ストローク数は増えるし、スピードは遅くなるし、なかなか壁に着かないのでいらいらする。人生で始めてげんこつやひとさし指を2000以上泳いだが、その結果速くなったので文句はいえない。
心拍数を見ると徐々に増えていて、上記ピラミッドの4本目毎にスパイクしている。前半がおとなしかったので全体としてはまあまあの運動負荷になっている。
スタートしてから終わるまで1時間45分、泳いでいたのは1時間25分で20分間休憩があった。あと5分休憩を削りたいところである。久々に精神的、肉体的に「泳いだ」という感じであった。
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