フル・サークル TIマスターコーチ 永瀬利得

 2018年3月10日

永瀬コーチ

TSM読者の皆様
お世話になっております。永瀬です。

今回のドリルクローズアップは、フル・サークルです。
このドリルは、背泳ぎにも応用できるので、最近良く使っています。

まずはスケーティングにて斜め姿勢のキックを行います。そこから伸ばしている手をそのまま畳みます。両手は腿の前に来て、「気をつけ」姿勢で手を伸ばさないスケーティング姿勢(フィッシュドリルといいます)になります。

伸ばしていた手を畳んでしまうので、バランスが取りづらくなりますが、伸ばしていた手の肩口を意識してそこに重心をかけます。

例えば右肩が水底方向になっていたとします。そこで5回ほどキックを入れて、反対側の肩を水底方向へと体のローテーションを行います。

最初は下向きで右から左、左から右というように入れ替える練習をします(アクティブバランスといいます)。

次には背浮き状態から同様に右肩を水底方向へ傾け(スイートスポットといいます)、5回ほどキックのカウントを行います。先程の下向きでの入れ替えと同様に背浮き状態で入れ替えます(これもアクティブバランスといいます)。

下向きでも上向きでもできるようにしてみてください。特に頭頂部から腰にかけての軸がぶれないように練習しましょう。

さあ、これから「フル・サークル」に入りましょう。

最初、フィッシュ状態(下向き)で右肩が水底方向を向いているとします。5回キックしたら、左肩を水底方向に向けます。次に5回キックしたら、そのまま下向きから顔と体を右方向に回転させて、左肩が水没しているスイートスポット(上向き)になります。その斜め状態で5回キックしたら、右肩を水没させてスイートスポットにします。

右肩水没のスイートスポットから5回キックしたら、顔と体を右方向に回転させて下向きになり、右肩が水底方向の下向きフィッシュになるというものです。

なかなか、言葉で説明するのは難しいですが、ぜひ行ってみてください。あまり速く回転しようとすると目が回ることもありますので、必ず斜めの形を作って5回キックなどとカウントするようにしましょう。

軸を意識した呼吸動作と、キックバランスを養うことができます。キックを強く打とうとするとなかなか、体の方向変換ができないので、ゆるく行ってみてください。

わからない場合はぜひ、お問い合わせくださいね。