水泳上達のための7つのレッスン レッスン2:失敗から成功へ TIスイム創設者 テリー・ラクリン
2018年3月10日
「トータルイマージョンで失敗することはありません。」-ティム・フェリス
ティム・フェリスさんの最初の目標は、新年を迎えて決意した、年末までにオープンウォーターで1000mを泳げるようになることでした。何度かレッスンを取ってもうまくいかず、ティムさんは4月に敗北を認めざるおえない状況にあると感じました。しかし、トータルイマージョンと出会って、彼は今までに感じたことのない充足感を得ることができ、今までずっと抱えていた恐れと失望を克服することができたのです。
ポール・ルーリーさんがスイミングを始めた最初の理由は、健康のためでした。しかし、TIに出会い、彼自身でも想像もしていなかった野心が芽生えたのです。それは「優雅に泳ぐことと習得することに年齢は関係ない」ということを多くの人に伝えることでした。
もしあなたがこれを読んでいるとしたら、次に上げた目標を1つは持っているのではないでしょうか。
- 短距離を安全に楽に泳ぐ
- 健康とレクレーションのために長く泳ぐ
- 速く泳ぐ-試合または個人的目標のため
- オープンウォーターで長距離を泳ぐ-トライアスロンで無理なく泳ぎ切るため、もっと続けたいと思うほど楽しめるようになるため
1989年以来、何千人もの大人-そのほとんどは中年以上-がTIによって、全く新しい泳法を発見しました。彼らの最初の目標は控えめなものであったにもかかわらず、彼らはそれ以上のものをTIから得ることができました。主に、スイミングの上達(スピードや持久力だけでなく)が彼らに幸せをもたらしました。そして、多くの人が彼らの人生をも変えたと言っています。
よく考えて、辛抱強く、困難な問題-陸生哺乳類として水中でのスキルを習得する-を解決することで、これらの感情が湧き上がるのです。犬、鹿、そして人間などの陸生哺乳類は、沈んだり息苦しくなるのを避ける為に、手足をかいたり頭を上げるなど、独特のフォームで泳ぎます。
トータルイマージョンの泳法を使うことによって、数えきれないほどのスイマーが、従来の泳法では無理だった目標を達成しました。それは、トータルイマージョンでは、水生哺乳類をモデルにした技法を使っているからです。
従来の方法は、手足-肺-筋肉のアプローチに従っていて、スイマーには高い耐久力が求められるので、目標を達成することが困難になります。スイミングの技術に対する考えは、常に変化しています。
陸上動物としての私たちの生体構造と本能では、目標(プールの端から端まで泳ぐ、1マイル泳ぐ、もっと早く泳ぐなど)を達成することは、不可能でないにしても、とても難しいことなのです。従来の方法では、ほとんどのスイマーが行き詰まってしまう一方、TIの泳法は失敗しないように作られています。技術と自信を育む画期的な方法で、いくつもの小さな段階を経て成功に導きます。
それに加え、簡単で楽に泳ぐ方法を取得しながら、TIスイミングを通して、以下の事を学ぶことができます。
- 体を賢く、そして健康的に使う。
- 潜在能力を開拓し、引き出す。
- 新しい能力を発見し、開発する。
クロールの新しい泳法
漸進的課題に対する私たちの答えは、従来のクロールから逸脱し、画期的なテクニックを考え出すことでした。百年もの間、従来のクロールはスピードを重視していました。しかし、経験や上級者用トレーニングなしでこの方法で長距離を泳ぐことは、ほとんどの人にとってとても困難なことでした。 経験も浅く指導を受けていないスイマーのほとんどは、長く泳ぐ場合、平泳ぎを選びます。
90年代の初期、トライアスロンや健康のために長距離を泳ぐことに興味を持つ大人が増えたこともあり、TIは全く新しいクロールを開発しました。多くの人が、オープンウォーターで泳ぐことに興味を持っていましたが、経験があったり、指導を受けたことがあるスイマーはほとんどいませんでした。
意欲的な目標を持った経験のないスイマーたちが私たちのワークショップに続々と参加するようになった時、私たちはクロールの技術を変えて、誰でも長く泳げるようになるストロークの開発を、何十年もかけて以下の目的で進めました。
- 誰もが長い距離を楽に泳げる泳法
- スイマーが独習で必要なスキルを身に付けるための方法
そして、次のようなストロークが生まれました。
- 標準化:ヨガのポーズのように標準化する。ポール・ルーリーさんを含め、何百ものTIクロールの動画がYouTubeに投稿されています。あなたの通うプールでもTIクロールを泳いでいる人がいるのではないでしょうか。TIのクロールは、優雅で滑らかなライン、左右対称なリカバリー、そしてリラックスしたキックが特徴なので、見て直ぐに判ります。
- 意図的:TIのストロークは、自然とできるものではありません。現在TIのフォームで泳いでいる何千人ものスイマーも(TIを始める前に全く泳いだことがない人は別として)元々「人間が泳ぐ」フォームで泳いでいました。そして、優雅に気持ちよく泳ぐことを選んだのです。
- 習得可能:スイマーが私たちの指導を求めて来た場合、通常1日か2日で彼らのストロークを変えることができます。そして、彼らが自分自身でうまく練習を継続できるように指導します。TI泳法は、シンプルで効率的、そして失敗しないように作られているのです。
- 終わりがない:ティム・フェリスさんがそうだったように、スイマーは数か月で、ずっと楽で楽しく泳ぐスキルを身に付けることができます。しかし、あらゆる種類の上級スキルまたはさらなる改善を求め、生涯上達し続けることも可能です。
このビデオでは、バランス、滑らかさ、水の扱い方など、TIクロールの際立った特徴が見られます。 観るだけでなく、感じてください。そして、優雅で楽に泳ぐことができたらどんなに気持ちいいかを想像してみてください。
私の14歳から39歳までの泳ぎは、このフォームとは全く違うものでした。40代でTIを習得し指導するようになりました。そして、60代の今も改善し続けています。