Swim Like Shinji:劣化の度合いをテストする     トータル・イマージョン代表 竹内慎司

 2018年2月10日

スイム 3500yds
12月上旬から1月中旬の日本滞在中(+グアム、シンガポール)はレッスンやら旅行やらでほとんど練習ができなかった。米国に戻ってからも気温12度の中では泳ぐ意欲がわかなかったが、さすがにこれはいけないと思い泳ぎ始めたのは先週からである。

先月まではストロークカウントによる加速を上げる練習が中心であった。今月よりテンポトレーナープロを導入して、テンポコントロールとペース練習を取り入れている。

○テンポトレーナーを使ったスピードアップ練習の構成
基本的には、

  1. フォーム中心の500yds
  2. テンポピラミッド5×200、1.15秒-1.30秒-1.00秒@0.05秒増加
  3. ペース練習

である。テンポピラミッドではストローク数を数え(16)、テンポが遅くなる局面ではストローク数を2減らし(14)、テンポを戻す局面ではストローク数を1減らし(15)、テンポをさらに上げる局面でストローク数の増加を2に抑える(18)。

ペース練習については、ペースの設定が重要である。
今年の予定は7月までに自己ベストペース(25yd21秒)で泳ぐ。
このためには、

  • 最初のテスト:自己ベストペースの10%増し(23秒)で1650ydsを泳ぐ
  • 次のテスト:自己ベストペースの5%増し(22秒)で1650ydsを泳ぐ
  • 最後のテスト:自己ベストペースで(21秒)で1650ydsを泳ぐ

をクリアする必要がある。
距離を泳ぐことは問題ないので、近々受けるテストのペースよりも一段階速いペースで100や200のセットを練習する。そうすれば一段階落として完泳することもできる。
それが難しいのであれば、近々受けるテストのペースで200よりも長い距離を泳ぐことで、テストの準備を行う。

○1650ydsタイムトライアル(ペース23秒)
ウォームアップやテンポ練習なしにいきなり泳ぎ始めて1650ydsのタイムを計った。
ペースはベストペースより10%遅い23秒である。
フォーカルポイントは以下のように設定して100毎にローテーションした。

  1. ストローク数を減らす(15-16にする)
  2. 入水場所と肘の自由落下
  3. キャッチと入水てこ
  4. プッシュの角度
  5. フィニッシュと体幹てこ

結果は25分16秒で、ペース23秒を維持することができた。

グラフを見ると、最初のラップでもたついているがこれはスタートしてから水中に入って泳ぎ始めたためである。また1100yds付近のもたつきはキャップを直していたためである。

最初の4ラップは借金状態(壁に着く前にビープ音が聞こえる)であった。2回目以降は23秒以内で泳いでいるので、1回目の借金を返すので4ラップかかったことになる。それ以降はキャップを直していたときも含めて貯金を維持することができた。

ただし壁を蹴ってひとかきしてからビープ音が聞こえていたはずだが、実際には23秒まで0.2秒程度の貯金のラップが多かった。どおりで貯金が貯まらなかったわけである。

フォーカルポイントによるタイムの違いはほとんどなかった。ストローク数を減らすときにはゆっくり泳いで力の入れ処を強調したが、タイムは遅くならなかった。

これで初回のテストをパスしたので、しばらくは22秒7割、21秒3割でペース練習を行い、21秒の割合を増やす。

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