片手ストロークドリル(One Arm Stroke Drill) TIマスターコーチ 永瀬利得

 2017年8月10日
永瀬コーチ

TSM読者の皆様 お世話になっております。永瀬です。ドリルワークのご紹介第2弾です。

片手ストロークドリル(One Arm Stroke Drill)

今回、ご紹介するこの片手ストロークドリルですが、体のローリングと腕の回旋による体の軸を意識する最適のドリルです。また、呼吸も入れられれば、息継ぎのスキルアップを図ることもできます。では、やり方を説明しましょう。

  1. 両手伸ばしの蹴伸びからスタート
  2. 通常のストロークのように一カキしてスケーティングへ
  3. スケーティング姿勢から伸ばしている手のみをストロークする
  4. もう片方の手は腿の前につけておく
  5. いかにも両手があるようにストロークをする

ドリルを行う時に注意する点を以下に紹介します。

(1)ストロークする際に軸を固定する→頭がストロークによって動かない(呼吸するときは別)
 ⇒解決方法:目線を固定する

(2)オーバーローテーション(体の傾きが90度近く)にならない
 ⇒解決方法:腕の伸ばす位置を深くしない

(3)きちんとしたローリング動作を行う→伸ばす腕の位置が浅い・肩が入っていない場合が多い
 ⇒解決方法:伸ばす手と畳んだ手の肩とを同期させる・伸ばしきった時に反対側の肩が水上に出る

(4)(上級編)ストロークとキックとを同期させる→ストロークの入水して伸ばすタイミングでキックを打つ(2ビートキックのタイミングが最適)

(5)(上級編2)ストロークに合わせて呼吸を入れる→腕を伸ばしたタイミングで呼吸する・ストロークでかいたタイミングで呼吸する>呼吸を急いで頭が上がる・呼吸ができないなどの問題あり
 ⇒解決方法:伸ばしたタイミングでは入水する腕に合わせる・かくタイミングでは呼吸の頭頂部を意識する

最初は呼吸を入れずに練習して、軸を意識し、慣れてきたら呼吸を入れます(2ストロークに1回の割合)。特にTIでは入水する手に合わせて顔を回す動作になりますので、とても重要です。

ぜひ、普段の練習から取り入れてみてください。

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